DRIVER_POWER_STATE_FAILURE 青いエラー画面で停止した場合の原因と対処

エラーコード 0x0000009Fが発生した場合

青い画面と共に、エラーコード DRIVER_POWER_STATE_FAILURE が表示され、Windowsの起動が停止した場合について情報をまとめます。
この記事は一般的な情報収集のみですが、取り急ぎ当症状に遭遇された方に有益な情報をまとめています。よかったら参考にしてください。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

DRIVER_POWER_STATE_FAILURE の意味するところ

一般的に デバイスデバイスドライバー との間の通信が途絶えたり、規定時間内に応答がなかった場合に報告されるエラーです。デバイスドライバー目線で『デバイスが返事してこない』という状況にあります。
デバイスが正しく動作していると推測するなら、デバイスドライバーの論理的な不具合や、メモリー・ストレージなどの故障が考えられます。デバイスドライバーが正しく動作していると推測するなら、デバイスの故障や、同じく、メモリー・ストレージなどの故障が考えられます。

エラーが発生した時の行動について

Windows起動中などに発生するエラーです。エラーが発生するたびストレージは変なタイミングで処理が中断されますので、これらの動作を繰り返すことでストレージ(データ)へのダメージを考慮しなければなりません。『何回か起動し直せば、直るでしょ?』みたいなノリで作業を続けることはリスクがあります。大事なデータが内部にある場合は、第一にデータの救出(データ復旧)を実施してください。
これが済んだ状態で、他でも紹介されているシステム回復や原因究明のためのアプローチを試してください。

エラー発生源の特定

デスクトップパソコンをイメージして書きますが、一番簡単なのは、パソコン本体とマウス、キーボードだけを残し、それ以外の接続された製品・拡張ボード類/カード類を取り外し、この状態で正しくWindowsが起動するかを確認します。この時点でエラーが残る場合は、
✅ メモリーやストレージの故障
✅ マザーボード(システム基板)上に搭載されているデバイスの故障
✅ (これらを制御している)デバイスドライバーの論理的な不具合
が濃厚になり、いわゆるパソコン本体側のいずれかの故障である可能性が高まります。

※ノートパソコンの場合の多くは、USB外付け機材を除き、ほとんどのデバイスはパソコン本体に内蔵されていますので、デスクトップパソコンのような切り分け作業が難しいという事実があります。

エラーメッセージが表示されず、Windowsが正しく起動できた場合は、基本構成部分にはエラー要因が無い可能性が高まりますので、ここからは、さきほど外した部品を一つずつ戻し(組み直し・接続し直し)て、同じようにWindows の起動確認を繰り返します。

エラーするデバイスが特定できた場合

ある組み合わせでエラーが再発した場合、その最後に組み込んだデバイス(およびドライバー)に問題がある可能性が高まります。
あとは故障と断定できる追加の検査を行い、故障や不具合を特定してゆきます。
※発生頻度などから、偶然の組み合わせではないことの検証を、合わせて行う必要があります。

デバイスやドライバーの特定が済んだら、
✅ ドライバーの更新、ドライバーパッケージの再インストール
✅ メーカーサポートページにある各種ソフトウェアの更新・アップデート
✅ Windows Update の実施。
これらの作業を行い、エラー要因が無くなるところまで確認してください。
これらを行っても特定デバイスによるエラーが解決しない場合は、そのデバイスの故障などが濃厚になってきます。
状況の入訳や、確定作業に貢献できるかもしれない作業項目として、
✅ リカバリーディスクなどを使って、購入時点の環境に完全に戻してエラーが消えるかの確認。
✅ Windows OS をクリーンインストールし、同様にエラーが消えるか否かの確認。
なども効果が見込める方法です。

エラーするデバイスが特定できなかった場合

こちらはやっかいです。
デバイスの組み替えをしている最中に、エラーが発生する条件が変化してしまい、エラーが発生しなくなってしまった場合や、そもそもエラーの発生確率が低い症状だった可能性も考えられます。
いずれにしても、エラー発生の事実は消えませんので、確実にエラーが発生する組み合わせと、エラーが発生しなくなる組み合わせを探し出す必要があります。

メーカーの保証期間が残っている場合

大事なデータの救出が済んだ段階で、分解検査などを行わずメーカー修理に出された方が良いと思います。お客様自身で分解を伴う切り分け検査を実施してしまうと、不必要な改造行為と認識され、製品保証が受けられなくなる場合があります。保証期間が残っている、延長保証などが受けられる条件が付与されている場合は、購入店/メーカーさんにお問い合わせください。