Windows起動中に 0x000000EF (Critical Process Died)が発生した時の対処

対処方法には十分お気をつけください

パソコンの電源投入後、ウィンドウズを起動中にこのエラー『CRITICAL PROCESS DIED』が発生する場合、色々な情報が飛び交っておりますが、発生要因は複数をあると思われます。くれぐれも、ネットに書かれている操作を片っ端から試すような暴挙を 起こさないよう、じっくりと検討してください。初手を間違うと被害が大きくなります。

Critical Process Died (0x000000ef)には複数の原因があります

エラーコードが一緒でも、原因は一緒でない場合がありますが、このエラーコードも原因が複数あることが知られています。
インターネットで検索をされますと、特別なコマンドを実行することや、回復メニューを実行することで問題が解消する旨が紹介されていますが、これは物理的な故障(ハードウェアエラー)が考慮されていない方法です。

本エラー発生時に実行すべきでない作業

検索結果などを信じやすい方は特に注意ですが、このエラーはそんなに簡単な軽度なトラブルではありません。
常にデータ消失のリスクを抱えた状況です。無理せずデータ復旧から開始してください。論理的な症状なので、再起動や自動修復をしても自然に直ることはありません。

  • 自動修復を繰り返し実行させる
  • システムの復元を試みる
    ウィンドウズのトラブルであると言っている情報サイトでは、過去の回復ポイントを用いたシステムの復元を試すと、回復する場合がありますと説明していますが、HDDやメモリーが原因であった場合、Cドライブのデータがぐっちゃぐちゃになります。大事なデータが残っている場合には絶対にやってはいけない項目です。
  • SFCコマンドを用いた修復方法を実行する
  • DISMコマンドを用いた修復方法を実行する
    これらのコマンドは、少なくともHDDが健全に動作していることが前提で動作し、改善が期待できます。HDDなどに経年劣化があった場合、そのHDDは今以上に悲惨な状態になります。くれぐれも大事なデータが残っている段階では実施しないでください。気軽に実行するコマンドではありません。

原因.a ソフトウェアの故障に起因するエラー

下記のような事柄が発生した直後に、本エラーが発生した場合は、ソフトウェアに起因する可能性があるかもうしれません。
ただし状況が、原因.b にも条件があてはまる場合には、慎重に原因.b の対処方法に従ってください。

  1. ウィンドウズでWindows Updateを実施した直後に発生した。
  2. 新しいソフトや製品を接続し、ドライバーなどを更新・追加した直後に発生した。

このような場合、セーフモードによる起動は成功する場合も多く、問題の切り分けの参考にもなります。
WindowsUpdateがきっかけだった場合、経年劣化による故障がこのUpdateのタイミングで見つかる場合もあるので、Updateが妙に長時間かかった後の、この症状は注意が必要です。(原因.bである可能性が高くなりがちな組み合わせです。)

原因.b ハードウェアの故障に起因するエラー

経年劣化などによりハードウェアに故障が発生している場合にも、本エラーが発生します。

  1. 原因.a に該当するような事柄がなく、発生したエラーの場合
  2. Windows7/8からアップグレードした Windows10 のパソコン
  3. 購入から時間が経っているパソコン
    経年劣化でHDDやメモリーが故障していた場合にも本エラーが発生します。家庭での利用で5年以上、事業所などでのビジネス利用で3年以上の場合、系年劣化による故障は考慮すべきです。

データ復旧が伴う場合には、早急にデータ復旧を実施してください。
ウィンドウズを修復させるのは、データ復旧をしたあとです。
ウィンドウズを復旧させてから、データを復旧させようと思っているなら、それは誤った手順です。

当店でもエラー解消のための作業をお手伝いします

パソコンに詳しくない方に向けて、これらのエラー解消に向けた分析や作業を行います。店頭にてご相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。