システムイメージ作成中にエラーコード 0x8078011E が発生した時の対処方法

エラーコード 0x8078011E が発生した時の原因と対処方法

システムイメージの作成中に発生しやすいエラーコードみたいですね。
当店でのご相談も、このシステムイメージの作成で発生した事象でした。
このエラーコードは、結構色々な要素が関与しているので、一言でこれっていう方法にならないのが大変なところです。

エラーコード 0x8078011E 詳細

バックアップに失敗しました。
Windowsバックアップで、EFIシステムパーティション(ESP)の排他的ロックを取得できませんでした。他のアプリケーションがESP上のファイルを使用している場合、このエラーが発生する場合があります。操作を再試行して下さい。0x8078011E

アクセスが拒否されました。0x80070005

対象すべきは、0x8078011E であって、0x80070005 ではありません。前のエラーコードが発生しなければ、二番目のエラーコードは自動的に出なくなります。

EFIシステムパーティション(以降、ESP領域)は、ウィンドウズの起動に必要な大事な区画ですが、Windows(Cドライブ)とは異なる領域であり、通常のウィンドウズ操作ではまったく関わりがない領域です。ただし特別な処理を行うソフト、例えばウィルス対策ソフトなどは、この領域にアクセスする可能性があります。
システムイメージの作成時は、ESP領域も含めて全ての領域をバックアップ(イメージ化)するので、ESP領域に他のソフトがアクセスしていると、あとからアクセスしようとした方でエラーが発生します。
こういう特別な操作をするソフトと処理がバッティングしないようにする必要があります。

エラーコード 0x8078011E の対処方法 (A)

Windows Defenderなど、比較的標準機能のソフトでしたら、特別な対処などせず、システムを再起動することで改善してしまう場合が多いです。

エラーコード 0x8078011E の対処方法 (B)

市販されているウィルス対策ソフトを使用中で、このエラーコードが出てしまう場合、再起動程度では改善しないことがあります。そういう時は、以下のような操作を試みると良いかと思います。

準備段階

インターネットに繋がった状態が、ウィルス対策ソフトが一番活発に動作するので、WIFI/NICを停止させ、オフライン状態にして作業をするとうまくいく可能性があります。
これでダメだった時には次の作業の準備にもなりますので、まずはオフラインにすることをお勧めいたします。

一時停止機能に相当するものを動かす

ゲーム中に使うモードなど対策ソフトによって名称は異なりますが、一時的にウィルス対策の動作を休止・停止できるようなモードがあれば、そういった機能を【オン】にしてシステムイメージを作成してみましょう。

いったんウィルス対策ソフトをアンインストールする

停止させるだけでは、症状が改善できなかった場合、少々大変な作業になりますが、ウィルス対策ソフトをアンインストールする方法があります。ESP領域にアクセスするソフトが無くなるので、システムイメージ作成の成功率はかなり上がると思います。

※現状のままをシステムイメージ化したいのに、ウィルス対策ソフトを外してしまうのには抵抗があることは理解しています。でも一定確率でこの作業を行わないとシステムイメージが作成できない場合があります。システムイメージ作成機能は、原因不明なエラーを時々発生させるのも仕様のようなものです。
特定のウィルス対策ソフトで発生率が高くなるなどの情報が出てきたら、そういう情報も記録したいと思います。

蛇足ですが0x80070005の話し

単体で、0x80070005 が発生してしまっている場合、特にシステムイメージ作成時に発生した場合は、再起動をすれば直る場合が多いです。処理しかかっていたメディアが無駄になってしまったのは残念ですが、システムイメージ作成機能は最初の一枚目でエラーが出やすい傾向があります。
当店では、システムイメージ作成を始めるときは、必ず再起動をしてから始めています。

これでも改善できなかった場合は

一般的にはシステムトラブルの領域に入ってきますので、システムイメージの作成を継続する前に、大事なデータのバックアップなど、不測の事態に備えた行動も必要になります。