エラーコード 0xC004F211が表示された時の原因と対処

0xC000F211エラーの原因と対処について

当店ではお客様からの相談を受けた中から、有益だと思われる内容について備忘録を作成しています。今回のご相談は、メーカー製パソコンで発生した意外なエラーコードとその原因についてです。

ご相談の内容

ご相談の内容は以下の通りです。
相談します。 パソコンに不具合が発生して、色々と作業をしていたらこのエラーコード 0xc004f211が発生してしまった。どうしてそうなったのか判らないので相談に乗ってほしいとのこと。
事前にエラーコードは聞いていたので、『なんでメーカー製パソコンでこんなエラーコードが出るのかな?』というのが第一印象でした。

エラーコード 0xc004f211の概要

このエラーコードは論理的な事象を示しています。0xc004f211

デバイスのハードウェアが変更されたことがWindowsによって報告されました。

パソコンを構成する部品が変更されたことで、現在使用しているOSのライセンスが無効になったという通知(エラー)のようです。一般的には新しいライセンスキーを用意してライセンス認証をやり直す、というのが手順です。
部品構成の変更に気づいたという意味ではなく、部品構成の変更に伴いライセンスが無効になったという意味のエラーコードのようです。

今回、この事象となった理由 (原因)

お客様の方で実施された内容を細かく伺うと、このエラーコードが発生した理由が判ってきました。
時系列で示すとこんな感じ。
・あるメーカー製パソコンで、Windows が起動しなくなった。
・お客様は急いでWindowsを使いたかったので、代わりのパソコンを用意し、
HDD を交換してWindowsを起動させた。
・同じパソコンを用意して、HDDを交換したのにエラーして混乱している。

という流れをばっさり省いて説明し、Windowsが起動しなくなったあとで、0xc004f211が発生した。 という説明をされていたようです。ざっくり言うと、一台目のパソコンでエラーが発生し、見た目同じパソコンを用意して、HDD を移しかえて起動させたけど別のエラーコードが出たという状況でした。

基本的に異なるパソコンにHDD を移し替えて起動すると、エラーコードの差はあるものの、ライセンス関連のエラーが発生します。異なる状況で起動され、正しいライセンスが適用されているかどうかが確認できない という旨のエラーになります。

今回のご相談は、パソコンを入れ替えたために発生したことが確認できたので、このエラーを解消するための対処はせず、原因と解説のみを実施いたしました。

理由. 同じパソコンではなかった

お客様の認識では、同じパソコン間では問題ないという認識だったようですが、細かく型番を見ると同じ機種ではなく、似た機種でした。似た機種でも部品構成上は別機種なので、(部品の大幅な変更があったと認識され)ライセンスエラーになるのは納得できます。

対処. ライセンス上は元のPCで稼働させるしかない

メーカー製PCに付属するOSライセンスは、パーツ・構成変更の許容範囲が狭いので、今回のような似た機種への移動は、確実にエラーとなりますし、ライセンス違反となります。

当店からの回答は

ライセンスの条件から、以下のいずれかの対応が必要ですと回答しました。
(a) 元のパソコンに戻して、本来の不具合を修理する。
(b) 新しいパソコンで使用する場合は、別途OSライセンスを購入する必要があり、新しいライセンスを用いてライセンス認証をし直せば、権利上の問題は解消します。

今回は、ライセンスの手配をご自身行い解決されるとのことなので、当店では状況の分析と報告のみを担当いたしました。

一般的にこの 0xc004f211 エラーが発生する場面

BTOパソコンや自作PCのように、メーカー既製品と比べて部品の交換・追加などが多い製品で発生しやすいエラーコードです。
部品の交換については、自作用に販売されているDSP版OSなどのライセンスに対して、ある程度認められている権利となります。
どの程度(/範囲/回数)の交換を実施すると、このエラーコードに達するのかは判りませんが、DSP版OSライセンスの方が若干基準が緩いものと推察しています。

関連リンク

LinkMicrosoftコミュニティー:【0xC004F211】windowsのライセンス認証ができない
BTOパソコンでの事例ですが、同様のエラーコードについて議論されていました。