スマホで写真を『より安全に』保存する方法

写真の保存、あなたは間違っていませんか?

当店では故障やデータ復旧に関連して、お客様からよく聞かれる質問があります。
それは、『大事なデータを安全に保管する方法は何ですか?』という質問です。
普通に撮影して、定期的にバックアップをするという基本は正しいとして、細かな設定などにも配慮したテクニックをご紹介します。これは知らなかったという項目があれば、ぜひ実践してみてください。

スマホは意外なリスクがてんこ盛り

スマートフォン(スマホ)で写真を撮影して、普通に保存している方が多いと思いますが、そもそも保存先が二カ所あるってご存じでしたか? (※iPhoneを除く)
本体側メモリーSDカード内メモリです。本体側の方は内蔵式(固定)で、SDカードの方は取り外しが可能なメモリーです。既に利用されている方は写真のプリントをする際に外した経験があるかもしれません。
このふたつの保存先には、故障が発生した際のリスクに違いがあります。
SDカードを利用していた場合、SDカード内のデータを失う可能性は、SDカード自身の故障スマホの操作ミス・アプリの誤動作の大きく二つだけなのに対して、
本体側メモリを利用していた場合本体側メモリ部分の故障スマホの操作ミス・アプリの誤動作、そして、スマホ本体の故障 と大きく三つのリスクがあります。
仮にトラブル/故障の原因が、スマホ本体にあった場合、本体側メモリに保存されていた方は写真を失い、SDカード内に保存されていた方は、写真を救出できる可能性があるということです。

あなたはどちら派でしたか?

この説明を読まれて、あなたはどちら側に写真を保存していますか?
もしくは、このような違いを意識せず、写真を保存されていましたか?
以下の解説を参考にして、できるだけ大事なデータに対するリスクを下げてください。

当店が考える、より安全に写真を保管・管理する方法

以下は当店スタッフが考える、もっともリスクを低く抑えた写真の保存・管理方法です。『そんなの知ってるよ!』という方も、『知らなかった!』という方も、ぜひ参考にしてください。
こんな方法もあるよ!と言うとっておきの情報がありまかたら、『お問い合わせフォーム』 などを通じてご教示頂けますと幸いです。

自然故障や操作ミスに備える方法

前述の通り、本体側メモリではなく、SDカード内メモリを利用するべきです。
特に操作ミスで消失した場合には、技術的にも総合的にもSDカードの方が救済率が高くなります。

さらに申し上げるなら、写真データの複製を取るべきです。
一番手軽で、かつ、スマホ内で完結する方法として、撮影 → SDカードに保存 → 本体側メモリにコピーという手段がひとつ挙げられます。
また、後述のバックアップ手段を用いて、なるべく早くに外部へバックアップを作成するのも効果的です。

定期的なバックアップの方法

SDカード内にデータを保存すれば、データ復旧にかけられる可能性が高まるとはいえ、その費用も出費になってしまいます。できることなら業者さんのお世話にならず、自分自身で写真の復旧をしたいところです。
ここでは、写真データを他の場所へコピーし、スマホ本体やSDカードの故障時に写真を消失させない手段について解説します。

撮影した瞬間からバックアップ

アンドロイド系(Android)スマホの場合
写真などのバックアップなら、Google純正の『Google Photo』が使いやすくてお勧めです。これはスマホの回線を利用して、写真データを自分のアカウント内にある格納領域にコピー(バックアップ)してくれるものです。アプリのインストール後に自動バックアップの設定をしておくだけで、勝手に(自動で)コピーをしてくれるのが最大の特徴です。データ通信回線を使ってバックアップする設定にしておけば、撮影した数秒後にはバックアップが始まります。いわゆるクラウドサービス系の手段ですので、この手が嫌でなければタイミング的にはもっとも早い(消失リスクの少ない)手段と言えます。
Apple iPhone/iPad系の場合
iCloudというこちらもクラウドサービス系の手段があります。標準のサービスですのでインストールはされており、初回の設定を済ませれば自動でバックアップしてくれます。Googleと比べて無料で保存できる容量が少なく、5GB を越える写真データを預ける場合には、月々の費用が発生します。詳しくはAppleの関連ウェブページを御覧ください。
純正クラウドサービス以外にも、前述のGoogle Photo(iPhone版)をインストールするか、Yahooが提供するバックアップアプリ、また通信各社が提供するバックアップソフトを使うのも手です。こういった自動バックアップアプリを稼働させるのがキーポイントとなります。

家に帰ってからまとめてバックアップ

通信回線の都合で・・とか、WIFIモデルのタブレットを使っているなどの理由で、出先で写真を撮影した瞬間にはバックアップができないという方は、自宅に戻ってまとめてバックアップという方法になります。いずれもインターネットに接続する環境と、無線LANの設備が必要になります。
アンドロイド系(Android)スマホの場合
USBケーブルでスマホとPCを繋いで、デジカメと同じようにDCIMフォルダーをバックアップする。
前項で登場した、『Google Photo』『Yahooバックアップ』などを起動させ、WIFIを通じてバックアップさせる。
Apple iPhone/iPad系の場合
USBケーブルでスマホとPCを繋いで、デジカメと同じようにDCIMフォルダーをバックアップする。
Apple社が提供するiTunesを利用して、iPhone全体のバックアップを行う、または写真の項目を個別にバックアップすることもできます。初期設定さえ完了していれば、iTunesの方が操作は簡単かもしれません。
『Google Photo』『Yahooバックアップ』なども活用できます。

いかがでしたか?データの保護は確実に実施して下さい

大事な写真を守るためにも、安全な場所に保存をする、できる限り早いタイミングでバックアップを作成する、この二つを必ず行ってください。
自分で設定したつもりだけれど、正しく設定されているか不安な方や、スマホを買ってもらったお店で全部やってもらったので、どういう設定になっているのか判らない!という方は、良い機会ですので詳しい方に設定の確認をしてもらうのもよいでしょう。
周りに詳しい方がいらっしゃらない場合には、当店にご相談ください。
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