Windowsと更新プログラムとギガ死

WIFI機器の充実とインターネット契約の変化

今までは、自宅にインターネット回線を引いて、自宅にはルーターとWIFI機器があり、パソコンを始めとする色々なものが自宅のWIFIルーターを通じて、インターネットに接続されていました。
外出が多い方は、これらと併用する形で、ポケットWIFIルーターなどを新たに契約し、自宅ではWIFIルーターを、外出先ではポケットWIFIをという形で利用するスタイルが定番でした。
ここ最近、ポケットWIFIルーターの利用料金の引き下げや、スマホ・タブレットに付属する『テザリング』機能の充実から、自宅に固定的なインターネット環境を置かずに、WIFIルーターやテザリングだけで、インターネットをすませてしまう方が増えてきました。
電話に例えると、自宅の固定電話を解約して携帯電話だけで連絡を済ませるというものに似ています。

WIFIルーターの契約スタイル

ポケットWIFIルーターに限らず、携帯電話会社で契約されるこれらの通信契約は、自宅で契約するインターネットと異なり、高速で通信できるデータ量(通称、ギガ数)によって金額が変わる料金プランとなっています。
自分自身の生活スタイルで、『私は月にだいたい、2~3ギガあれば大丈夫かな?』という人は3ギガで契約をするというスタイルです。
スマホ・タブレットだけで利用するなら、このような計算でおそらくトラブルにはならないと思うのですが、ここにパソコンが絡んでくると、結構大変です。

Windows Updateの恐怖

Windows が搭載されるパソコンは、定期的に『修正プログラム』と呼ばれる不具合を修正するプログラムをインターネットからダウンロードして、パソコンの不具合を修正してゆきます。
また、Windows 10以降、6カ月に一回の周期で、『○○アップデート』と呼ばれる、大規模修正・大規模仕様追加の更新差分が提供されます。こちらは 3ギガ程度の巨大な修正プログラムとなる場合がほとんどです。

自宅に、ギガ数に関係ない(定額料金の一般的な) インターネット環境がある方でしたら、自宅に戻って自宅にいる間にこれらの修正プログラムを適用すれば、ポケットWIFIルーターや、スマホで契約しているデータ量(ギガ数)を食いつぶす可能性はありません。

問題は、自宅のインターネット環境を解約してしまった方、もしくは転居などをきっかけとしてポケットWIFIルーターや、スマホのテザリングだけでインターネット環境を賄っている方です。

自分ではそんなに使っていないと思っていても、ギガ数が減る

特に動画を沢山見たわけではないのに、アプリなども沢山インストールした訳でもないのに、どうしてデータ量が足りない(= 通信が遅くなる) のだろうと思ったことはありませんか?

※ギガ死とは、自身が契約しているデータ量(ギガ数)を越えて通信量が発生し、通信速度が遅くなる症状のこと。若い方が好んで使う言い方。ギガが減るという言い回しもある。

パソコンを併用されている方なら、このWindows Updateがあやしいです。
これ以外にも、アプリを沢山スマホにいれている方なら、アプリの更新が沢山発生して、その更新でデータ量を消費してしまっている場合や、iCloud を始めとして『インターネット上にデータをアップロード(バックアップしている)』場合にも、このデータ量不足に陥る可能性があります。

自宅にインターネット環境がない方は

どこで、どのような動作をさせるか?(どこでデータ量を消費させる許可を出すか?)は、スマホ・タブレットの場合、結構細かく指定ができます。
パソコンの場合は、そんなに回線種別を理解できないので、データ量が関係する通信プランでインターネットをしなければならない場合は、パソコン側でアップデートの際に消費するデータ量も考慮した、データ量の契約を検討しなければならないかもしれません。

ギガ数が減るから、更新しないは絶対危険!

当店でのご相談でも多いのですが、ギガ数が減ってしまうので、パソコンの更新をしていないという猛者が時々いらっしゃいます。
結論から申しますと、かなり危険な使い方です。
修正プログラムのほとんどは、セキュリティーに関係したもので、修正プログラムを適用しない状態で利用し続けると、ウィルスなどの感染率が急激に高まります。
修正プログラムは適用しないけれどパソコンは使い続けるという事は、ものすごく危険な組み合わせです。

修正プログラムの適用を代行するようなサービスも行っています

パソコンの定期健診というメニューでは、パソコンにおかしなところはないか点検をするサービスですが、その中で、更新がされていないプログラム(Windows本体も含む)があれば、更新をお客様に代わって実施する項目が含まれています。
パソコンのコンディションも確認でき、また、未適用の修正プログラムも反映させられるので、自分では通信契約のギガ数があるので、パソコンの通信にはギガ数を使いたくないという方は、このパソコン定期健診のメニューを活用して頂くのも宜しいかと。