防災の日にパソコンの事も考えておこう。

防災の日に考える、パソコンのこと

万が一に備える、災害が発生した時に我々はどのように行動し、自分たちの命を守るか?そういうことをみんなで真剣に考えようと制定された『防災の日』です。人命が最優先であることは間違いないにしても、人命の保護がある程度安心できる状況になった場合、次に考えるのは避難先での情報収集や、大事なデータの保護 など、現代ならではの対応が必要になります。
もう、ラジオ、乾電池があれば何とかなるという時代ではなくなっています。

パソコンに限定してお話をすると、災害に備えて準備できることはそんなに多くありません。
日々できることと言ったら、以下のようなアドバイスがあります。

災害発生時にご自身でできる対処やアイデア

パソコンおよび、関連製品は水濡れと物理的衝撃に備えることがもっとも重要です。
避難が長期化した場合は、火事場泥棒対策も必要となりますが、これはまた特別な対処となりますので、ここでは簡単に触れておきます。

外付けハードディスクは、密封して高いところに

浸水や自身の被害を想定してのアドバイスです。外付けハードディスクなどの製品は水濡れと、物理的衝撃に弱いので、それらの対処をしておくと有効です。
✅ 保管時に、ジップロックのような密閉式ビニュール袋に入れて管理する習慣をつけておく。
✅ 屋内で管理する時は、2階以上の場所で保管する。
家具などの倒壊による衝撃や破損を防ぐため、固い入れ物にしまうか、ダンボールなど衝撃を和らげるようなものに保管しておく。

倒壊被害に備える

デスクトップ型や、一体型パソコンに対するアドバイスです。
✅ 振動で倒れることを想定して、予め寝かせておく。 (一体型は画面を下にして伏せておく)
✅ 屋内で管理する時は、2階以上の場所で保管する。可能ならパソコン本体だけでも移動させておく。

USBメモリなどはジップロックに入れて身につけておく

バックアップ媒体として利用されやすいUSBメモリやSDカードは、時間に余裕があればジップロックなどの密閉式ビニールに入れて持って出ることも選択肢に含めておきましょう。まめにバックアップをされている方なら、ここ最近のデータがこれらのメモリに入っている可能性が高く、通常の生活に戻るために必要なデータが手元に残せる期待が高まります。
これらの事も考慮しながら、日々自分の大事なデータをどこにバックアップするのか、検討してルールを決めておくこのが重要です。

できればこんなことも考えておきましょう

スマホの充電コード、特殊なやつじゃないよね?

他のひとから借りたケーブルでも充電できる機種なのか、スマホに最初から付属していたケーブルでないと充電できない機種なのかを把握しておく必要があります。ケーブルを選ぶタイプの場合、日頃からスマホ本体とケーブルを一緒に持ち歩く習慣をつけておきましょう。スマホは充電が切れたらただの板になります。充電コードはスマホの生命線です。

ACアダプターの予備、どうやって入手しますか?

ノートパソコンなどの場合、ACアダプターがあって電源が確保できれば、バッテリーの充電能力が弱くなっていたとしても利用が可能です。意外とACアダプターに注目がいく場面になります。
通常はひとつのACアダプターで大丈夫でしょうが、ACアダプター不良の際にすぐに代替のものが買えるか、近くの電器店に『自分が使っている機種のACアダプター』が販売しているか、確認しておきましょう。

変わった機種・珍しいモデルで、近くの店舗で販売していないACアダプターの場合は、緊急時に備えてもうひとつ購入しておくなどの配慮が必要かもしれません。緊急時にはすぐに手配できないので、重要なポイントだと思います。

テザリングの設定、してありますか?

災害時において、電力の復旧と同じくらい重要なのは、通信回線の復旧です。
一般的に電力の回復は一時的・暫定的にしろ回復するのは早いですが、緊急電話の敷設と違い、通信回線は災害で受けたダメージがそのまま残ることが多いと感じます。自宅非難中に、固定回線が不通になることも考慮して、スマートフォンなどで代替できる『テザリング』による通信回線の確保をしておくと便利です。停電になって暗い中で作業をするのは難しいでしょうから、事前に設定だけ済ませておいて『利用をOFF』にしておくと、すぐに使えて便利です。