あまり知らなかった Google chromebookの事

Chromebookってどんなパソコン?

実は『Chromebook』が発売されてから、10年以上経過しています。(2011年の発売)
なかなか認知されず、Windows/Mac などの影でひっそりと販売を継続してきました。
ここ数年では、文教(教育)の分野で販売が伸び、小学校などを中心にchromebookを利用される方が増えてきました。
ここで改めて、『Chromebook (クロームブック)って何なの?』 というテーマで記事にしてみます。

Chromebookに関する記事は、カテゴリーで『chromebook』の指定がありますので、それを参考にお読みください。
Linkカテゴリー『Chromebook』の記事

Chromebookについてよく聞かれること

先に良く行かれる質問について記録します。Word や Excel を利用することが主の目的ならば、Chromebook ではなく、普通に Windows PCを選ぶべきかと。(2022/05現在の見解)

Microsoft Word や Excel はインストールも利用もできません

いわゆる永続版のOffice製品(ExcelやWord)をインストールすることや、Microsoft 365(Office 365)サブスクリプション製品を導入することが可能なのかと聞かれることが多いですが、これらのソフトはインストールできません。これに近い事を実現する代替案として、
Google Sheet (Excel系のソフト)や Google Docs (Word系のソフト)を利用する。
※ Google Docs/Sheetsは、Chromebookの標準搭載ソフトです。
✅ ブラウザー(Chrome)を経由して、Office ONLINEを利用する。
※ Office ONLINEはMicrosoft社が提供する機能限定版のウェブサービスです。
✅ リモート系ソフトを使って、他のWordやExcelがインストールされているPCを遠隔で操作する。
※ 技術的にはできるという話しであって、動作速度などが快適かどうかは別問題です。

対応するプリンターかどうかはメーカーに問い合わせが必要

Windows や Mac のようにインターネット上にサポート/対応情報が整っている訳ではないので、実際に接続させてみる、事前にメーカーに問い合わせるかしか手だてがないです。(2022/05時点)
感触としては、
✅ Wi-Fi接続されているプリンターだと、だいたいつながっている印象。
✅ ネットワークプリンタ(主に業務用)も、IP検索で出てきたデバイスを指定すれば印刷できる印象。
✅ USB接続のものも、つないで設定ナビゲーションの指示に従えば、だいたい印刷できる印象。
❌ BT接続(Bluetooth)のプリンタには対応していません。(2022/05時点)
個々の特別な指示や設定などが、どの程度かは別としても、ただ印刷ができれば良いくらいのハードルならば、そんなに怯えなくてもいいのかなという雰囲気です。
(15~20台ほどのプリンターでテストした印象です。全てを網羅する情報ではないです。)

Chrome OS を搭載したパソコン

Windowsパソコンには Windows OSが、Macbook には MacOSが搭載されているように、chromebook パソコンには、Chrome OSが搭載されています。WindowsやMac用に入手したソフトはそれぞれのOS用のものであり、chromebookにはインストール・実行ができない。 この基本情報はとても大事です。まったく別OSのパソコンになります。

※ただし、Google chromeブラウザーなどに代表される、WindowsやMacでも利用されている同名のアプリは、Google IDで情報や設定が共有されたり、拡張機能などがそのまま動作するので、WindowsやMacでchromeブラウザーを利用されている方は、(同じGoogleアカウントで初期設定することで) この恩恵がそのまま引き継がれます。

以下の機能が標準で搭載されています

Google chrome (ブラウザー) – 通常のサイト閲覧を始め、拡張機能を使って色々な機能を追加します。Zoomなど一部のアプリも拡張機能を用いて、利用できにようにします。
Google Gmail – メールソフト。gmailアカウントを始め、他社のメールアドレスも一元管理できます。
Google Map/Youtube – Google社定番の機能です。最初から動作する状態で提供されます。
Google ドキュメント/スプレットシート – ワープロや表計算のソフトです。WordやExcelの文書データも扱える『オフィス互換ソフト』のジャンルです。chromebookでは、これを標準のアプリとして利用します。

提供分野によって作戦が異なるようです

ビジネス分野、文教(教育)分野、コンシューマ(一般利用者)分野とで、異なる戦略で製品を供給しています。今一番販売数が多いのは、文教分野で教育の現場で利用されているパソコンという印象は強いと思います。
2021年の冬に、富士通(FCCL)がコンシューマ向けのchromebook製品を発表したことで、個人利用としてのchromebookの価値(利便性)に、注目が集まっている感じがしています。

chromebookの特徴

使ってみた印象では、Apple社の方針に似ていて、Mac OSのようにメーカーが標準で搭載したソフトでだいたいの用事が済む感じで、必要に応じて追加していくという感じです。アプリの充実具合は、今後 google chromebook のシェアが伸びるに従って充実していくことになるんでしょうね。

現在、WindowsやMac において、Google社が提供するサービスを多用している、他者の機能はあまり使っていない、そういう条件に近い方ほど、chromebook を便利に感じるかもしれません。

最初に搭載されたアプリを利用することが基本です

初期設定は、
・ご自身のWi-Fi環境に接続すること。
・Google アカウントでログインすること。
このふたつだけです。この手続が完了すれば、すぐに利用ができます。
スマートフワォン(スマホ)で、すでにAndroid機を利用されていて、同じGoogleアカウントで手続を行えば、chromeブラウザー内の設定などは自動的に引き継がれます。(別の条件で利用したい場合は、別のGoogleアカウントを用意すれば、連動しない環境にも仕立てることができます。)

WindowsやMacで定番のソフトは対応していません

よく聞かれるソフトについて、まとめておきます。
動かない Microsoft Office製品 (Word/Excel/Outlookなど) → 代替手段 chromeブラウザー上で、Office ONLINE (office on the web) サイトを利用する。機能限定版のアプリが利用できます。
動かない 買ってくる/DLするソフトの類はインストールできません

代替手段 Zoom リモート会議ソフト
chromeウェブストアから、ダウンロードして利用します。ビジネス用途で有名なアプリは、けっこう揃い始めている印象です。Teams なども準備されていました。

動かない 年賀状ソフトの類
私の不勉強かもしれませんが、代表的な年賀状ソフトがインストールできたという情報はないです。

代替手段 ゲーム関係は、Google Playから調達する
アプリの入手先として、Google Playが用意されています。ここでインストール可能なものは、chromebookでも動作すると思うので、これで良さ気なものをダウンロードする形になります。

アプリの追加方法はふたつ

アプリは導入する種類によって、ふたつあります。
アプリの追加は、chromeウェブストアGoogle Play から検索してインストールする形になります。後者はAndroidアプリ形式をインストールする形になります。

※Android向けアプリは、chromebook に適用されているアプリのみ導入可能。
【例】Microsoft社の例では、Teams と OneDrive はChrome OSで動作するが、それ以外のアプリは対応しない。(2022/04現在)

製品のサポート期間は、購入したデバイスごとに決められている

購入するchromebookには『自動更新ポリシー』という期間が設定されていて、この期間に達するまでChrome OSおよびGoogleが提供する各種アプリの更新が行われます。
他社で言うところの『サポート期間』に相当する語句だと思われます。
商品の説明にこの『自動更新ポリシー』が明記されていなかった場合は、購入前に確認しておいた方が良いと思います。ちゃんとした製品なら商品情報に記載されていたり、事前にだれかが質問した際の回答として情報が提示されていることが多いです。