Surface(サーフェス)を修理に出す前に考えておくこと。修理を取り巻く状況。

サーフェスの修理対応は特殊で狭き門

検索などでいらした方に、大事なことなので最初に書きますが、残念ながら、当店ではサーフェス(Surface)の修理は行っていません。
ただ、Surfaceのトラブルや故障で困っていて当店へも問い合わせも多いので、よく聞かれる質問や事前に検討して作戦を練っておいた方が良い情報をまとめておきたいと思います。
トラブル発生時、この記事にたどり着いた方はさらっと読んでおくと良いと思います。

サーフェスの修理について

マイクロソフト社(Microsoft)の方針で、すべてのサポートを自社で行うような体制にしているようで、他社の修理とは異なるようです。

民間の修理事業者でサーフェスに対応しているのは少数

検索などをして頂くと判ると思いますが、民間の修理事業者さんでサーフェスに対応しているところはとても少ないです。
後述のマイクロソフト社による修理と比較して、タブレット本体を交換せず、該当個所だけを交換修理してくれる可能性があること です。
【例】液晶画面の不具合や、バッテリーや電源ボタンなどの交換修理。

タブレット内に残されているデータが温存できる可能性があるので、バックアップされていないデータがある場合の修理は、民間事業者さんに真っ先に相談すべきと思われます。
※ただしメイン基板などの交換・修理については、データを温存することは難しいと推察しています。ご相談される民間修理事業者さまに詳細をお問い合わせください。

マイクロソフト社は基本的に『交換修理』

マイクロソフト社が提供している修理サービスは、俗に『交換修理』と呼ばれる方法になります。
故障やトラブルの内容に関わらず、お客様から預かったサーフェスのモデルと同じ代替品(修理交換用に用意した別商品)を返送して対応する方法です。ほとんどが交換修理になるため、修理代金がモデル名で一律であることと、最大の問題は、別の商品が戻ってくるので、個人データが残っていないこと です。
タブレット内にデータが残されている場合は、なんとしても民間修理事業者さんで、希望の方法で修理をしてもらう必要があります。(技術的に可能な範囲でとなりますが・・・)

サーフェスのデータ復旧について

サーフェスのほとんどは、ストレージにBitLocker暗号化が施されて動作しているため、
✅ サーフェスの電源が入ること。
✅ Windowsが起動し、正しくサインインできること。
の条件が整わないと、データを救出することは、事実上不可能となります。
よく行われる手法のひとつで、当該対象のパソコン(サーフェス)からストレージ部分を取り外して、他の検査機械に接続してデータ復旧を行うということができない機種がほとんどだったと記憶しています。

データ復旧、被害の状況を把握する

もし、他のパソコンやタブレット類があれば、クラウド(OneDrive)にご自身のデータが保存されていないか確認をしておくことが重要です。クラウドにあれば、サーフェスからデータを救出する必要はないですが、もし、サーフェスだけにあるデータだった場合は、なんとしてもこのタブレットからデータ復旧を行う必要があります。

充電トラブルの場合は、残容量は有効に利用

ACアダプターによる充電がおかしいと気づいたら、先に記したように、修理業者さんでもデータ復旧することは難しい場合があることを念頭に置いて、 大事なデータを一秒でも早く外部にコピーすることを考えましょう。
詳しい手だてが判らない、バックアップできる(空き容量のある)メモリがないなど、すぐに作業ができない場合は、スリープなどを実施し、バッテリーの残量を節約しましょう。
※動作がおかしいなど、この時点で電源を落とすことが得策で無い場合は、作業を速やかに行うことを優先してください。

とにかく、トラブル発生時のバッテリーの残容量は、ものすごく大切に扱ってください。
ご自身のデータさえ外部にバックアップできれば、あとはそんなに難しい話では無くなります。

電源が入らないサーフェスでできることは無い

ACアダプターの単体故障である場合を除き、サーフェスの電源が入らない故障の場合は、データ復旧ができる可能性は、ほぼ無いかもしれません。
それぞれの状況によって変わる可能性はありますが、かなり深刻度は高いと思います。民間修理業者さんに問い合わせて、どのような可能性が残されているのか確認をしましょう。

結論。データが中に残っている方は修理相談を急いで実施すること

まったく動かなくなるまで、自力でねばるよりも、多少でも動作している間に民間修理業者さんに相談しましょう。
中にデータが残っている場合は、マイクロソフト社の修理サービスでは完全にデータが消失しますので、先に民間修理業者さんに『データ復旧が可能か?』『データが温存できそうか?』相談しましょう。