Windows11へのアップデート、買い替え、購入で起こりがちな事件
Windows11への切り替え準備しなきゃなと思った時に読む記事
ここ数カ月で当店が経験した、Windows10サポート終了、Windows11への更新、持ち込まれた修理案件でのトラブルや事件(?!)についてまとめます。同じようなケースにならないよう、みなさまも注意をお願いいたします。
四行まとめ
🔴 どんなパソコンでもWindows11に更新できる訳ではない。2018年式以前は無理。
🔴 周辺機器やソフト(オフィス)、専門分野のソフトがWindows11対応か事前調査必要。
🔴 中古パソコンは古い型式に無理やりWindows11を入れて販売する事例が多い。
🔴 新品PCが中古だったり、オフィスが海賊版だったりする。知らない店舗とブランドに注意。
ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。
目次
あなたのPCは、Windows11に更新できない可能性がある
長くバソコンを使っていて、Windows10を更新した経験がある方に多い事例です。
Windows11への更新は、メーカー各社で決められたハードウェア仕様が『○○以上であること』と定義があります。
ざっくり言うと、パソコンが販売された年度で2019~2020年以降でないと更新できる条件が揃いません。
Windows10の時のように、『また無償アップデートで対応しよう』と思っている方の多くは、Windows11への更新ができないのでご注意ください。Windows7、Windows8時代からアッブデートでWindows10に更新したものや、中古パソコンで購入したWindows10の多くは、今回のWindows11へのアップデートには該当しません。
適合しないPCにもWindows11がインストールできると聞いたが・・・
この相談も多いですね。インターネットなどで流れている情報で、上記のアップグレード基準に満たないパソコンにも、Windows11をインストールできるというものです。
これはメーカーが認めていない完全未保証の行為です。いわゆるウラ技です。
個人のレベルで、遊び半分でやってみることは我々も否定しません。(面白そうなので)
ただし、通常利用する、ちゃんと動作してもらわないと困る状況のパソコンに行うべきものではありませんので、実施する時は個人の責任において行ってください。
また、この怪しい方法で再整備したパソコンを、普通のWindows11パソコンと称して販売している、かなり怪しい店舗が存在するので注意が必要です。(後述)
注意!適合しない機種に無理やりWindows11を入れた商品が販売されている
通信販売や個人間取引などで、Windows11の基準に満たない古いパソコンに、無理やりWindows11を入れて販売している事例を多数目撃しています。
地元で開催される、販売会、譲渡会、名目は色々とありますが数日限定で販売を行うような営業形態で、上記のようなパソコンが販売されていると情報が出回っています。
通販サイトの、売上上位ランキングにも、この手の商品をたくさん販売してランキングを獲得している店舗があり、愕然とした時期がありました。
当店の肌感覚として・・・
知らないうちに、こういう商品を購入してしまっている方が多いです。店舗での相談でこういう商品を持ち込まれて修理の相談をされている方がいらっしゃいます。
✅ 搭載されるCPU名称を正確に知ることで、Windows11に適合しないパソコンの販売なのかどうか、完璧にチェックできますので、事前の確認をしましょう。
【大丈夫な事例】 Core i3 8145 / Core i5 第10世代 など。
✅ CPU名称を『Core i5』とか『Core i3』みたいに簡略して記載している商品の多くは、怪しい商品が多い印象があります。パソコンに詳しい方に相談するなどして、購入前にしっかり確認しましょう。
【怪しい事例】 Core i5搭載 / Core i3 2.2GHz など。
Windows11へ切り替え時にはソフトや周辺機器にも注意が必要
Windows を10から11に切り替えることで、利用できなくなるものもあります。よく挙がるのは、
🔴 プリンター (ドライバー)
🔴 Microsoft Office製品 (ソフトウェアを単体で購入されている方に多い)
🔴 その業界専門のソフト (バージョンアップが必要となる事例が多い)
✅ 周辺環境の更新やバージョンアップの費用がかさむ場合、法人様などの判断で、Windows10のサポートを延長する仕組み(ESU-拡張セキュリティ更新プログラム)があります。Windows10を継続利用させることで、周辺環境の更新費用を抑える作戦もありますのでご検討ください。
Office製品も、同時期にサポート終了となる製品あり
Windows10のサポート終了ばかりが話題になっていて、周辺ソフトウェアの周知が足りていない気がしますが、次に挙げる製品も同時期にサポート終了となります。
Office 2016、Office 2019は、2025年10月でサポートを終了します。
Windows OSのような基本ソフトとは異なり、特定の作業をするソフトなので、OSと同程度に怖がる必要はないという意見もありますが、気にされる方もいらっしゃると思いますので書き添えておきます。
✅ ちなみに、Office 2021も、2026年10月にサポートが切れます。2025年の夏の時点ではまだ、新品のパソコンで、Office2021が付属して販売しているものもあるようなので、注意して購入してください。
海外ECサイトでのパソコン購入にも注意
Amazonに代表される海外ECサイトでは、海外の知らないメーカーや販売店がパソコンを販売しています。
新品・中古カテゴリーがそれぞれ存在しますが、新品だといいつつ商品は中古で、外装だけ綺麗にしたものだったり、先にも述べたように、Windows11の基準に満たないCPUにむりやりインストールして、中古/新品として販売している事例も多くあります。
オフィス製品とのセットで販売価格もあってか、まどわされて購入してしまう事例も多いです。
オフィス製品は海賊版も多く存在し、しれっとインストールされて販売されています。動くからいいやと思わず、こういう怪しい商品の販売収益は、危険な団体の資金源になっている、くらいの緊張感を持って対応してください。