Drive Fitness Tools (DFT) エラーコード一覧

Drive Fitness Test (DFT) について

ハードディスク内部のイメージ写真個人の方でハードディスクの検査を目的に、この Drive Fitness Test (以下、DFT) を使われる方が増えてまいりましたので、そのエラーコード判定について、簡単にコメントいたします。

本ページでは、DFT の入手、メディア作成、起動、利用方法など、検索して得られる一般的なご質問にはお答えいたしません。
※基本的にDFTを実行する環境を自分自身で用意できない方は、DFT を実施すべきではありません。検査が必要な場合には、専門店に依頼しましょう。当店もお客様に代わり検査や修理を行うところです。

ハードディスクの検査は、当店でも パソコン精密診断 にて実施しております。
ご自身では難しいと感じたら、ぜひ、専門家の検査をお受けください。

※本記事は決して、お客様ご自身での検査を勧めているものではありません。ハードディスク・トラブルの最初の一手 は、間違いなく『大事なデータの救出』です。
客観的にどのように故障しているかを調べるのは、二番目の優先度です。
大事なデータを残したまま各種検査をすることは、ハードディスクにトドメを刺す一因になります。肝に銘じておいてください。

エラーコード 0x70~0x75 一番発生するコード

DFT を利用する上で、0x00 エラー無し 以外で目にするものの代表です。
このコードの意味を知るだけで、DFT は大丈夫です。

0x70 – Defective Device
デバイス(=ハードディスク)上に欠陥(不良セクタ)があります。
もし読み取りが可能であれば、
大事なデータをバックアップして、新しいデバイスに交換するべきです。
物理フォーマットをすることで、上記エラーが解消されることもあるようですが、
今までどおりの品質ではありませんので、広く皆様にお勧めする方法ではありません。

0x71 – Drive not Ready
デバイスの準備ができていませんという意味です。
DFT 起動時のスキャンで、正しく型番が出ていて、テスト実施後にこのエラーが
出ている場合は、制御基板などに問題があることが多く、デバイスの交換が必要です。

0x72 – Device S.M.A.R.T Error
ハードディスクに格納されている統計情報により、
このハードディスクが近いうちに故障すると判定された場合、このエラーを表示します。
一般的な処置は、大事なデータをバックアップして、新しいデバイスに交換するべきです。

0x73 – Device Damaged by Shock
このデバイスは、強い衝撃によって大きなダメージを受けています、という意味です。
経験上、あまり表示されるエラーではないと思いますが、0x70 や 0x72 とも違う、
物理的な欠陥を検出したということのようです。
読み取りが可能であれば、大事なデータをバックアップして、
新しいデバイスに交換するべきです。

0x74 – S.M.A.R.T Self Test Error
SMART自己診断でのエラーとなりますが、
0x72のように、SMARTの統計情報が参照できなかった場合、発生するエラーのようです。
経験上、あまり表示されるエラーではないと思います。
発生した場合は、
読み取りが可能であれば、大事なデータをバックアップして、
新しいデバイスに交換するべきです。

0x75 – Devective Device
欠陥の見つかったデバイス、という意味です。
経験上、あまり表示されるエラーではありません。
0x70 ~ 0x74 で分類できない、その他の物理的故障、という意味でしょう。
読み取りが可能であれば、大事なデータをバックアップして、
新しいデバイスに交換するべきです。

エラーコード 0x00 の意味

問題は見つかりませんでした。現時点で、エラーはありませんでした。

ハードディスク検査は、検査を実施した時点の状態を見るものです。
短時間のうちに状態が変化する、デリケートな物です。
お使いのパソコンの設定で、S.M.A.R.T情報の監視機能がありましたら、
有効にして、パソコン起動時に S.M.A.R.T統計情報の変化をチェックさせるのも
大変有効です。
当店でも、そういった設定が可能か、適切に設定されているかを確認する、
『パソコンなんでも相談』 をご用意してお待ちしておりますのでご活用ください。

エラーコード 0x10 ~ 0x22 の意味

0x10 – Aborted
ユーザーによるキャンセル (中断)。
うっかり、キーボードを触って停止させないように注意してください。

0x20 – Device not Present
検査(テスト)をするデバイスがなかった場合。
通常検出デバイスリストから選んで、テストを実施させるので、
テスト開始後にこのエラーが出るのはおかしいはずです。
接続ケーブルがちゃんとささっていないとか、確認をしてください。

0x22 – Password Protected
パスワードロック(保護)がかかっています。
この場合、診断テストができません。
元のパソコン、機器などでパスワードの解除をしてからの実施となります。

エラーコード 0x30 ~ 0x33 DFT起動後のエラー

主にソフト(DFT)と、パソコンとの間の問題です。
スペックを見直すか、代わりのパソコンが用意できるなら、
そちらでうまく動くか確認しましょう。

0x30 – Out of memory
ソフトを動かすための空きメモリ領域(メモリ)が無いときに発生します。
パソコン自身の構成や、動作チェックを行ってください。

0x31 – Wrong parameter 間違ったパラメータが指示された。
0x32 – Illigal parameter 無効なパラメータが指示された。
共に、DFT内部の論理エラーです。
パソコンの構成をチェックするか、使っているDFTのバージョンなどを
確認してください。

0x33 – Function not supported
検査ソフトと、検査対象デバイスの間で、機能が異なっていて、テストできません。
まれに、ケーブルなどの接続状態によって、誤った指示が出ているように見えること
もありますので、
パソコン内部の接続構成をチェックするなど、確認を行ってください。

エラーコード 0x40 ~ 0x45 検査用パソコンのエラー

ほとんどの場合、検査に使用しているパソコン、および接続構成に関するエラー。

0x40 – System error
システムエラーです。
デバイスに直接関係ないシステムの何かが気に入らずエラーしている模様。
検査パソコンの構成を再確認するか、他の構成で確認をしてみてください。
とりあえず、再起動してみるのも有効です。

0x41 – Bad Cable
接続ケーブルがおかしいと言っています。
ケーブルの接続を確認するか、違うケーブルで試してみましょう。
それでも直らない場合は、
デバイスのコネクタ部破損の可能性も考えなければなりません。

0x42 – Temperature Limit exceeded
デバイスの温度が、高すぎて検査(テスト)をするには危険です。
少し電源を切って、休ませてからテストしてください。
十分に冷やしてもこのエラーが出る場合は、別の要因も考えられます。

0x43 – Pending SCSI request
SCSI規格上のリクエストが、デバイスに伝わらず待ち状態になっています。
接続ケーブル上の問題も考えられますので、システムの構成を確認してください。
もし、本当にSCSIデバイスの検査をしているなら、SCSIカードを含む、
接続全体を見直してください。

0x44 – System Vibration
システムが振動しています。というか、検査対象のデバイスが振動している
という意味でしょう。
デバイスの取り付け方法について、見直すか、改善を行ってください。

0x45 – Low System Performance
システムのパフォーマンス(性能)が足りません。これが、メモリーを指すのか
CPU性能なのかは判りませんが、とにかく検査システムの性能を見直す必要が
あります。

Drive Fitness Test についての補足

よく起こりそうな事象について、分かる範囲でまとめます。

2. AHCI / RAID モードなど、検査できない構成があります。

これは、2011/11現在の情報を元にかいていますが、
このソフトでは、正しくデバイスの検出ができないはずです。
ご自身でお判りにならない方は、当店の 『パソコン精密検査』 にかけて専門的な検査を受けてください。

USB接続、外付けタイプでは、デバイスの検査はできません。

これらの検査には、異なる接続方法が必要です。
ご自身でお判りにならない方は、当店の 『パソコン精密検査』 にかけて専門的な検査を受けてください。

AHCI /RAID モードなど、正しく検査できない構成があります。

これは、2011/11現在の情報を元に書いていますが、
主に、Windows Vista / Windows 7 / Windows 8 などの新しいOSを搭載する機種では、このソフトでは、正しくデバイスの検出ができないことが多いです。

むやみに設定を変更しますと、色々と弊害もございますので、
検査に際して、ご自身でお判りにならない方は、当店の 『パソコン精密検査』 にかけて専門的な検査を受けてください。