Windows DefenderでPUP/PUAは駆除できるのか (0) 準備編

標準搭載のWindows Defenderの実力を知ろう

この記事は、2021/08からWindows Defenderに搭載されている『望ましくない可能性のあるアプリのブロック』機能が、標準【無効】から【有効】に初期設定が変わるということで、今までの機能と、追加された機能の差について検証してみようという、いわば夏休みの実験のような記事になります。
営業時間の中で行った作業なので、そんなに項目数は多くありませんが結果をご覧いただければ、どのくらいの実力があり、今後どのような対応をしていくべきか方向性は見えると思います。

この記事のシリーズは、→ 当店サイト内で『Windows Defender PUP』を🔍検索 こちらで検索してご覧頂けます。

実験の条件など

実験に用いるパソコン

・富士通製ノートパソコン。CPU世代はWindows11を意識して第8世代を使用。
・OSはクリーンインストールで導入。バージョン 21H1。付属するソフトはできるだけ入れない方針で。
・ドライバー、特にIntel ME/FW/UEFI関連は、メーカー提供の修正プログラムで最新に。

実験に用いるソフトウェア

当店でお客様から駆除やアンインストールの依頼が多いものの中から、現時点で開発元のウェブサイトからダウンロードできるものを何個かピックアップ。
・WinZip社 Driver Updater 無料版
・GMO INSIGHT社 E-START
・Assentive社 PC Speedscan pro 無料版

各社の公式サイトからダウンロードしたデータを使用。製品版と無料版があるものは、無料版を利用。
今回の実験では、各ソフトに関する当店の意見は含めず、全てセキュリティー対策ソフトの判定をそのまま記録します。環境の違いによる検出の差についても記録します。

実験の前に注意事項

これらの実験結果は、現時点におけるWindows およびWindowsに付属するソフトウェア、または社外のウィルス対策ソフトによる判断結果となります。
今後、Windows自身の修正や仕様変更、社外のセキュリティー対策ソフトのバージョンアップ、実験に用いた各種ソフトウェアの修正や方針変更によって、今回の結果と異なる可能性があります。将来発生しうる結果との相違については免責事項とさせて頂きます。

まねることは推奨していません

PUP/PUAが疑われるソフトのインストールには、危険が伴う場合があります。
当店においても、データが何も入っていないまっさらな実験用パソコンを初期化して、実験の条件が変わるたびにHDD 全体を消去してリカバリーを実施して記録を取っています。インストールは簡単でも、駆除やアンインストールができない・とても面倒なのがこの手のソフトの特徴ですので、間違ってもご自身がメインで使っていて、個人情報が詰まっているパソコンでまねをされないよう注意喚起のメッセージを残しておきます。

それでは次の記事(1)今までの機能編をご覧ください。→ 当店サイト内で『Windows Defender PUP』を🔍検索