サポート終了後のWindows7に関する権利とサポートについて

Windows7サポート終了に伴う権利関係の確認

今までWindows7を利用してきて、サポート終了後も継続してWindows7を利用しようと計画されている方に向けた情報です。

Windows7に関する権利はふたつあります

ここで言う、サポート終了後の権利とは二つありまして、
【利用権】- サポート終了後もWindows 7を使い続ける権利。
【サポート権】- サポート終了後も修正プログラムなどの提供を受け続ける権利。
この二つがあります。

個人利用を含めて、一番多いパターンは、【利用権】は継続して存在するが、【サポート権】が消失するという方です。
意訳すると、Windows 7を使い続ける事は構いませんが、マイクロソフト社から新しく修正プログラムを提供することは基本的にありません、という条件での利用方法です。
気をつけなければいけないのが、【利用権】も【サポート権】も同時消失してしまう組み合わせがある、 ということです。
具体的には、Windows10 のライセンスを受けていて、ダウングレード権を行使してWindows 7を利用されている方です。

サポート終了後の権利やルールについて意外なこと

先程の内容を違う書き方でまとめます。

ルール 1 – Windows 7のライセンスが付与されているパソコン

パソコンに貼ってあるプロダクトキーがWindows 7で、実際にWindows 7がインストールされて利用されている 方は、【利用権】が存在しますので今後もWindows 7を利用し続けることが可能です。ただし修正プログラムなどの新規提供はありません。(※)
※ 修正プログラムの提供を継続されるには、ESUというライセンスを別途購入する必要があります。(後述)

ルール 2 – Windows 8のロゴマークが貼り付けられているパソコン

パソコンに貼ってあるロゴマークがWindows 8のもので、実際にはWindows 7がインストールされて利用されている 方は、【利用権】が存在しますので今後もWindows 7を利用し続けることが可能です。ただし修正プログラムなどの新規提供はありません。(※)
※ 修正プログラムの提供を継続されるには、ESUというライセンスを別途購入する必要があります。(後述)

ルール 3 – Windows 10のロゴマークが貼り付けられているパソコン

このルールが意外に知られていない項目となります。
パソコンに貼ってあるロゴマークがWindows 10のもので、実際にはWindows 7がインストールされて利用されている 方は、【利用権】も消失しますので、サポート終了後にWindows 7を利用し続けることはできません。契約違反となります。
Windows 7を利用し続けるには、サポートの延長の有無に関係なく ESUというライセンスを購入する必要があります。

Windows 7を使い続ける際の手続きについて

サポート終了後もこのWindows 10のロゴが貼られたパソコンでWindows 7を利用し続ける場合は、追加のライセンスを購入する必要があります。
ESU(Extended Security Updates) と呼ばれるライセンスで、サポート期間を過ぎたWindows に対して修正プログラムの提供などを延長させる効果があります。このライセンスはパッケージでは販売しておりませんので、当店を始めとしたライセンス販売が行えるところで契約を結び、ライセンスを購入する必要があります。

Windows 7/8 のロゴがあるパソコンでは、サポートを延長させたい場合にのみ、ESUの購入が必要となります。

詳しく知りたいという方は

当店の『パソコン何でも相談』🔸 にて細かく解説いたします。

蛇足 – ルール3に該当する場合の他の選択肢

本記事の趣旨から逸れますので、蛇足として残します。
Windows 7として利用できるパソコンをどのように確保するか、先に記した方法以外で解決することを考えてみます。
ルール3に該当するパソコンは、Windows 10の利用権利が付属していますので、このパソコンは素直にWindows 10に入れ替えて(リカバリーして)利用を継続できないか、検討する価値があります。
それでもなお、Windows 7が稼働するパソコンがほしいなら、中古パソコンでWindows 7が稼働しているものを追加で購入するのも手です。
いずれにしても費用が発生する選択肢なので、ESUの取得費用として使うのか、中古パソコンを購入する費用として使うのか、検討してから結論を出した方がよいと思います。