タブレット製品を購入・検討する際に気をつける項目について

意外に難しい、Androidタブレットの選び方

当店でも購入前相談というカテゴリーで『どのタブレットを購入するのが良いですか?』という質問をよく受けます。どのような使い方をするのかで気にしなければいけない項目変わってくるのですが、前回お客様から質問を受けた際に作成したメモを元に、備忘録を作成します。
どなたかの参考になれば幸いです。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

どのメーカー・製品を選ぶべきか?

一般的にどのような着目で選ぶべきか、Apple製品と比べて製品を販売するメーカーが多いので混乱します。店舗などでは見かけないネット専業メーカーの製品を含めると『ものすごい数の』タブレット製品が存在します。

知られているメーカーのものは価格が高いので、どうしても通信販売で検索して出てくる製品に目が行きがちですが、そういう中から良いものを選ぶのはなかなか大変です。
まず最初に検討すべき内容、【液晶サイズ】【RAM容量】【GMS認証】【SoC種別】【動作性能】などについて解説してゆきます。

Google GMS認証

Androidタブレットと言っても、Android OSが入っているだけの製品と、Google PlayなどのGoogle社提供の定番アプリが利用できる製品との、二種類が存在します。
Androidは、どれでも一緒では?と思った方、注意が必要です。
一般の方の場合、Google Playが利用できないとかなり不便なので、Google GMS認証 が付属する製品を選びましょう。この認証を受けているか否かを気にするのは主に海外の知らないメーカー製品を選ぶ場合で、日本国内で広く知られているメーカーでしたら、まず間違いなくGoogle GMS認証を取得しています。(なので製品説明欄にわざわざGMS認証済みとは書かないレベルです。)

Amazonオリジナルタブレットに注意

Amazon でも、Fire HDシリーズ などに代表されるタブレットを販売していますが、これはAndroid系列であって、先に説明したGoogle GMS認証はされていない別系統の製品です。
この機能に代替される機能は付属しているものの、Google Playとは使い勝手が異なるので注意が必要です。Fire HDは、Amazonが提供するサービスにどっぷり浸かる場合には相性の良さを発揮しますが、一般的なGoogleサービスを軸に利用することを考えると使いにくいです。
 

SoCは性能を把握するのが難しい

SoCはパソコンで言うところの『CPU』です。パソコンのようにAMDとIntelしかCPUを出していないなら、種類を挙げても10~20種類くらいで済みますが、SoCは世界中のメーカーが作っているので、もう数百の世界です。同じSoC名称でも、続く数字で性能が変わったりするので、さらに複雑怪奇です。
情報がどの程度公開されているか判りませんが、もしAnTuTuというベンチマークアプリで、 性能測定した数値があればそれが参考になります。AnTuTuに関連するサイトで、数値の目安がありますので、自分が必要としている性能に達しているか確認してください。
購入候補にしている製品の情報が少なく、このような情報が入手できない場合は手を出さないのが無難です。

Android GO製品

Android OSは、Android系とAndroid GO系の二種類 があり、比較的タブレットの性能が低い(廉価な)モデルには、Android GOが搭載されています。このAndroid GOは、通常のAndroid から機能を間引いて軽量化したものですので、場合によってはアプリなどの動作に影響を与えますしし、何より動作があまりキビキビしていません。
タブレットの安さにつられて、このAndroid GO搭載モデルを購入してしまう方も多いようなので注意が必要です。

技適が通っている機種を

日本では電波を発する機器は全て、総務省のルールに従い電波に関する技術適合の検査を受け、その検査に合格したことを製品に記す必要があります。いわゆる『技適マーク』というものが表示されています。技適の適用がない製品を使うと、実際に使った人も罰せられます。
大手通販サイトを筆頭に、そういう検査をすっ飛ばして販売しているのでは?と思うような製品もありますので、安ければ何でも良いで購入してしまうと、このような製品をつかんでしまう可能性があります。技適を受けているかは、製品型番が判れば総務省のサイトで検索できます。

SIM搭載モデル?WIFIモデル?

屋外でもインターネットの閲覧や、ネット対戦ゲームなどの利用をしたいという場面があります。
Apple製品でも共通ですが、タブレット製品にはWi-Fiモデルと、セルラーモデルとがあり、後者はSIMカードを挿入して屋外でも3G/LTE/5Gの通信が行えますが、前者の場合は、Wi-Fiルータを介した通信のみで建物の中だけで利用可能となります。
※ポケットWI-Fi製品や、スマホのテザリング機能と共に利用すれば、Wi-Fiモデルのタブレット製品でも屋外でのインターネット通信利用が可能になります。

周波数バンド

ご自身が利用する予定の通信事業者 (日本国内の場合、ドコモ系・au系・ソフトバンク系・楽天モバイル系)および、その系統のMVNO系事業者の、どの事業者を利用するかで異なりますが基本は同じ考え方です。
通信事業者は、複数の周波数(=周波数バンド)を組み合わせて通信を行うので、それら複数の周波数バンドをタブレット側で対応しているかどうかで、ばっちり利用できる~場所により通信品質が低下する~通信できないレベルまで色々な状況が生まれます。
ドコモを例に解説すると、LTE(4G)通信の場合、
バンド1,3,19,21,28,42 という周波数バンドを使って通信をします。人口の多い地域でしたらバンド1,3あたりが対応していればそこそこの通信品質を得ることができます。これが地方や郊外の場合は、バンド19,21あたりを必要としますが、海外メーカーの多くはバンド19,21に対応していない機種が多く利用できません。代替技術(MFBI)でバンド26を利用することもできる場合がありますが、この26もサポートされていない機種が多いです。

なので、SIMカードを入れて屋外で通信をすることが目的の場合は、対応する周波数バンド について、しっかりとした事前調査が必要になります。ここの事前調査で心折れてしまい、Apple iPad(日本国内で販売されているSIMフリー版)の購入に傾く人も多いと聞きます。(元々iPadにも興味があった方かもしれませんが)
高い機種や有名メーカーの製品は、対応している周波数バンドが多い製品が多いので、この点が不安な方は有名メーカーの製品を軸に候補を選ぶと失敗が少ないと思います。

特定用途向け機種

タブレットの購入目的に以下のような要素がある場合は、別途検討すべき項目が増えます。
こちらもしっかりとご確認ください。

動画サービスを使うなら

Androidの場合で、デジタル著作権を扱う動画視聴サービスを高画質で視聴したい場合、WideVine(ワイドバイン)という規格をどのレベルで対応しているか確認しておく必要があります。このレベルはL1~L3までありNetflixやAmazon PrimeではL1が求められます。 廉価なタブレットを中心にほとんどがL3対応なので、こういう用途で購入を考えている人はかなり慎重に選ばないといけません。
※L3でも標準画質(SD 480p)位の視聴なら大丈夫です。主に有料動画サービスに影響するもので、YouTubeなど無償サービスには影響しません。
WideVineはAndroid製品にのみ適用される規格なので、Apple iPad製品には関係なくどのモデルでも最高画質で視聴が可能です。これを理由にApple製品を選択肢に加えるのもアリです。

位置ゲームを利用するなら

Pokemon GO、Ingress、ドラクエウォークなどのいわゆる『位置ゲー』では、GPS情報などから現在位置を把握する精度がゲーム性に影響する場合があります。Androidの場合、世界にある何種類かのGPS規格で、どの規格を採用しているのかを気にしておくべきです。
Wi-Fiモデルか、SIM搭載可能モデル(セルラーモデル)かで、GPS性能が変わる可能性もあります。GPS性能によるゲームへの影響を気にされる場合は、無難な選択肢としてiPhone/iPad(セルラーモデル)を候補に加えるのも手です。

総括

Android製品はスマホにしてもタブレットにしても国内メーカーより海外メーカーが多く、更にネットの販売サイトにしかないような機種、ITベンチャー系企業の製品が多く存在するカテゴリーなので、普通の商品検索では判らないことが多いです。
しっかり調べて、購入後に後悔しないようにしましょう。

最後に注意事項をひとつだけ。
こういう記事を投稿していると『●●●という製品は、▲▲▲▲の規格に対応していますか?』みたいな質問を送ってこられる方がいらっしゃいますが、有償対応でしたらお受けします。