PowerPointのエクスポートにある『アニメーションGIFの作成』メニューが表示されなくなった件

ちょっと変わった事例です

PowerPointには、エクスポートという機能がありまして、その中に『アニメーションGIFの作成』というメニューが2020年頃から表示されていたようです。当店スタッフも、そういう機能が追加されたらしいね位の情報は持っておりましたが、実際に活用したことはなく、ご相談を受けるまで詳細を知らなかった訳なのですが・・・
色々と情報を集めていくと、ちょっと政治的な香りのする話しになってきました。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

ご相談を受けた症状

PowerPointを使って資料を作成し、エクスポート機能を使ってアニメーションGIF形式のデータに変換して利用しておりましたが、いつの頃からかこの『アニメーションGIFの作成』メニュー自体が表示されなくなっていて困っています。

個体によって差がありました

2024年の3月の時点で、動作しているMicrosoft Officeの製品名によっては差異があることに気付きました。
メニューが無くなっているバージョン
永続版(バンドル版) Office 2016 Home & Business

2021年の秋にOffice 2021(永続版)でアニメーションGIFが便利だと機能を紹介する記事がありましたので、Office 2021発売当時は最初から搭載されていた機能なんでしょうね。

メニューが存在するバージョン
永続版(バンドル版) Office Home & Business Premium (2016相当が稼働中)
当方で用意したPCではプレミアムが稼働していて、中身はOffice 2016相当が動いていました。PowerPoint自体の見た目に違いは無かったように感じましたが、こちらのバージョンではたしかにまだ『アニメーションGIFの作成』はまだ表示されていました。このあと、怖くてOfficeの更新ができなくなりそうです。(私自身はアニメーションGIF機能は使わないので被害はないのですが・・・)

正式な部門からの情報ではないので想像を含みますが・・・

そもそも、この『アニメーションGIFの作成』機能は、Office 2019が販売開始された後のアップデートで追加されたらしいということ。世の中の情報から推察すると、2020年の夏~秋ころの事象のようです。

2021年の初頭に、ブロクなどで『アニメーションGIFの作成』機能が Office 2016/2019 から廃止されるようだとの情報で出回っています。どうしてもこの機能を利用したい場合は、過去のバージョンに戻して利用すれば機能が復活するのでは?というアイデアが紹介されていました。
Microsoft社では、ロールバックさせる方法を公開しているようでしたので、記事の最後にリンクだけ掲載しておきます。

『アニメーションGIFの作成』メニューが表示されなくなったことは、不具合(インシデント)して登録された気配はなかったので、Microsoft社側で不具合として認識はされていない様子。おそらくは政治的な判断により当該機能を削除したのでしょう。(推測)

当店にご相談頂いた方が気付かれたタイミングでは、2024年になってから『アニメーションGIFの作成』メニューが無くなっていたんじゃないかなという雰囲気でした。Officeの更新タイミングによっても変わる感じがしますので、どのタイミングでメニューから消えるのが正解かは判断がつきませんでした。

現在でも利用を継続したいと考えている方は

これまた、正式発表ではないので確認が必要ですが、
Microsoft 365(サブスクリプション契約)が有効である製品ならば、アニメーションGIFの作成が利用できているらしいという情報がありました。個人の方の書き込みでしたので引用は控えます。もし、どうしてもこのアニメーションGIFの件を正式に利用継続したい方は、本件を購入前の相談としてMicrosoftに確認されることをお勧めします。

参考リンク

記事の作成にあたって参考にしたサイトの情報です。

LinkMicrosoft Answers:PowerPoint2019のファイル・エクスポートで「アニメーションGIFの作成」が12/6以降表示されなくなりました

LinkMicrosoft Support:以前のバージョンの Office に戻す方法
※ クイック実行を使用してインストールされた以前のバージョンの Microsoft 365、Office 2019、または Office 2016 に戻すための推奨手順として紹介されています。