データ緊急退避
パソコン本体に異常を検出した時の新たな選択肢
パソコンのトラブルや故障が発生した場合、考えなければならないことはデータ復旧 とパソコン修理・対応 です。優先度は『データ復旧』が先になります。
当店でも、このような場面になった時は、『データ復旧サービス』◇
をご利用頂いて、大事なデータの保全に努めて参りました。
ただ、パソコンのトラブルの中にはストレージ(HDD/SSD)が原因でない事例もあり、この事例ですと比較的安全な方法でデータの保全を行うことができます。今回、当店ではこれらに該当する作業を【データ復旧サービスから分けて】もっと安価な料金体系でお手伝いするように作業の見直しを実施しました。
その名を『データ緊急退避サービス』と名付けました。
目次
データ緊急退避サービスとは?
トラブルや故障が発生しているパソコンのうち、ストレージ自体に故障などが発生していない比較的軽微な状況と判断できた場合に、『データ復旧サービス』◇
よりも安価な費用でデータを取り出す(退避させる)サービス です。
当店で定める『データ緊急退避』は以下のような条件が揃った時に実施できるサービスとなります。
✅ Windowsが起動しない・お客様のPC上で操作ができない状況だが、
✅ 当店の初期診断でストレージ自体の故障では無さそうだと判断された。
このような条件が揃った時、お客様がパソコン内部のデータを救出して保全しておきたいと希望があった際に、データ復旧サービスではなく、この『データ緊急退避サービス』が選べます。
データ緊急退避が選択できる条件について
昨今多い以下のような条件も、サービス提供の可否に関係してきます。お客様のパソコンが以下のような特徴を持つ場合に選択できます。該当しない場合は通常のデータ復旧サービスとなるか、データ復旧自体が行えない場合もあり得ます。
✅ ストレージが物理的に取り外せる構造である
✅ BitLocker暗号化などが施されていない
データ緊急退避の費用
当店の検査機械でデータを救出し、納品用メディアに移動させて納品します。データを救出する場所については事前にお客様からの要望を伺って対応します。
ストレージ取り外しに際して、分解の程度が複雑になる場合は、分解にかかる手数料を頂戴します。
データ緊急退避の費用は、データ退避費用 と 追加作業費用 の合計となります。
データ緊急退避の費用
データ退避費用30 GB まで6000円(税込 6600円)
データ退避費用60 GB まで9000円(税込 9900円)
データ退避費用120 GB まで12000円(税込 13200円)
追加費用の可能性について
ストレージの取り出しの際にパソコンの分解が広範囲に及ぶ場合は、以下の追加費用が発生します。
追加作業費用(A)
→ 専用の構造により簡易にアクセスできる場合、ネジ 5本程度でストレージが取り出せる構造の場合は、追加作業費用は発生しません。
追加作業費用(B)3000円(税込 3300円)
→ ネジの数は多いものの、裏蓋などへのアクセスのみで他の部品を取り外さずにストレージを取り出せる場合。
追加作業費用(C)6000円(税込 6600円)
→ 分解に際して、裏蓋やキーボード以外の繊細な部品を取り除かないとストレージにアクセスできない場合。かなりの複雑さを有するモデルについてはこの費用を請求致します。
現在ご提供するサービスは、データ退避の量を最大で120 GBに限定して 提供しています。将来このデータ退避量について対応できるサイズを変更する用意をしておりますが、現時点ではこの範囲内でサービスを開始します。
データ復旧とデータ緊急退避との違い
トラブルや故障が生じているパソコンのストレージが故障しているかどうか?が最大の切り分けポイントです。
ストレージは正常であると推測できる場合は、データ緊急退避サービスで、ストレージが損傷している、もしくは良否判定ができない場合は、通常の『データ復旧サービス』◇
で受け付けします。
データ緊急退避の注意事項
データ緊急退避サービスは、データ復旧サービスで対応する事例のうち、ストレージに異常が見られない軽微な症状に限定して提供するサービスと位置づけています。当店が定める、サービス提供できる条件に合致しなかった場合は、通常の『データ復旧サービス』で対応できるかの判断となります。
データ緊急退避が選択できない事例
基本的に本サービスが適用できるかどうかの判断は当店スタッフが行い、御見積やご提案が始まります。お客様側の希望で実施されるものではありませんのでご注意ください。
- タブレット・2in1タイプのパソコン
これらは、ストレージ部分が取り外せない構造が多く対象外となります。
【例】電源の入らないSurface製品 - オンボード・ストレージ
ストレージが取り外せない場合は、本サービスは選択できません。状況によってはデータ復旧サービスが選択できる場合があります。 - 暗号化デバイス
BitLockerに代表される暗号化処理が施されたストレージは『データ復旧サービス』で対応します。ランサムウェアなどの影響で暗号化されたストレージについても同様です。 - ストレージに異常が検出
すでに何らかの検査でストレージに異常が検出・確認されている場合や、正常/異常の判断がつかない状況の場合は、『データ復旧サービス』の基準で検査や判断が行われます。 - 外装に損傷がある場合
パソコンの外装に損傷や故障がある場合は、当面このサービスの適用外とします。 - 当店の初期診断が実施されていない場合
何らかの理由で、初期診断によるストレージの良否判断が行われていない場合は、データ緊急退避サービスの適用外とします。 - USBメモリ・SDカード類
経験上、本サービスに該当する事例はないと判断しております。全て『データ復旧サービス』◇ で受け付けします。