データ復旧サービスの注意事項

データ復旧サービスの注意事項について

当店で実施する『データ復旧サービス』についての注意事項をまとめます。
全てのメディアに共通で適用されるものと、特定のメディア種別に対して適用されるものがあります。

主なもの
  • 2.5 TB以上の物理容量を持つ、ハードディスク
    データ復旧時の検査・分析コストは、作業時間に応じて頂くのであれば、お預かりしたハードディスクの大きさに比例するはずです。しかし、当店では『データ復旧サービスの費用をできる限り分かりやすくしたいという思いから』検査・分析費用は定額にしております。
    ある時期までは、この方法で問題がなかったのですが、最近では、2014年に 6.0TB という巨大な容量のものも登場し、10TB以上の製品も登場しています。今までの料金体系では、対応しきれない条件が登場し始めました。
    熟慮の結果、当店では2.5TB以上の大容量デバイスには、別途御見積にてデータ復旧費用(検査・分析費用、データ復旧費用、共に)を算出するよう改定いたしました。
  • 事前にお聞かせいただいた不要フォルダーは救済量には含めません。
    復旧できたデーター量を計測する際には、特定のフォルダーの内容は、救済データ量に含みません。 【例】 Windowsフォルダー、Program Filesフォルダー、各種ドライバーフォルダーなど。 (お客様が、特にそのフォルダーの救済を希望された場合には、救済されたデーター量に含めて、 救済の処置を行います。)
    ただし、フォルダー管理情報が破壊されている場合は別です。
    それぞれのファイルは、管理区画にある台帳でどのフォルダーにあるファイルなのか、どんな名前のファイルなのかを管理していますが、この管理情報もデータの一部なので、この部分が読み取れない、ハードディスクの欠陥があった場合には、名前や場所の判らないファイル(例えば、画像ファイル、Excelファイルなど)として検出されます。
    お客様が、『マイピクチャにある写真ファイル(画像ファイル)が欲しい』でも『それ以外の場所にある画像ファイルはいらない』と条件を提示されていた場合でも、フォルダー管理情報が破壊されていて読めなかった場合には、全ての画像ファイルを、仮のお名前を付けて納品することとなります。
  • 救出するのはデータのみ。プログラムは救出できません。
    復旧・救出の対象には、プログラム (アプリケーション) は含みません。救出 (移動) できません。これは Windows OS側の仕様によるものです。特別な事情があり、プログラムのフォルダーをデータ復旧の対象とすることは可能です。詳しくはスタッフまでご相談ください。
    プログラムの復元には、新しいPC、もしくは修理が完了したPCに対して、改めてアプリケーションをインストールする作業が必要となります。
    プログラム (アプリケーション)の救済・復旧を希望される場合には、 OS/アプリケーションの再インストールという別メニューを選択して頂きます。
  • データ復旧作業を追加でご依頼いただく場合
    以下のような事例の場合、データ復旧の検査・分析の費用を追加で頂戴する場合があります。
    ・お客様の指示ミス、勘違いなどでデータ復旧ができず、もう一度探索をし直す場合。
    ・申込時に不要と判断した領域を、追加で復旧依頼した場合で、すでに分析作業が終了していた場合。
    お客様から正式なデータ復旧依頼を受けた後、当店の実作業が進行/終了していた場合で、データの検査・分析作業をやり直す場合が生じた時は検査・分析に対する追加費用が発生する可能性があります。これは当店のスタッフが状況を踏まえて判断致します。
    データ復旧のご依頼をされる場合には、じっくり慎重にご指示頂けますよう宜しくお願いいたします。
  • 著作権に抵触するようなデータの復旧は、お断りすることもございます。予めご了承ください。 詳しくはスタッフまでご相談ください。

特別な状況や条件があるもの
お問い合わせが多いものについて、具体的な製品名を挙げてサポートの状況を解説いたします。

暗号化関連
BitLocker を使用していたPC/HDDのデータ復旧 (Microsoft製)
『特に回復キーが判らない場合』🔸
秘文 を導入していたPC/HDDのデータ復旧 (日立ソリューション製)
EndpointEncryption を導入していたPC/HDD (Symantec製)
・これら以外のPC/HDDに暗号をかけるソリューション/製品が導入されていたPC
(物理的に取り外すとロックが働く機構を含む。)
暗号化被害
・近年急増しているランサムウェアの被害を受けて暗号化されてしまったパソコンやデータ記憶領域
仮想化関連
・構築された仮想システム上のデータ、もしくは仮想システムそのもののイメージに対するデータ復旧。

これらの条件に合致する場合、当店も含めて、一般的にデータ復旧が技術的に難しい条件となります。
それぞれに専門の回復事業者がいるくらいの専門的な内容になります。状況の説明などは行えますので、当店のお客様におかれましては『ご相談を頂ければ』🔸 と思います。

  • デバイスに何らかの特別な仕掛けを施している場合
    (ファイルシステムに圧縮処理、暗号化処理、データ保護処理(パスワード管理)、RAID機構など) それらが原因で救済ができない場合もございます。 事前にこれらの利用申告があった場合を除き、これらの要因で救済できなかった場合でも、検査費用に相当する金額を頂戴いたします。予めご了承ください。
  • ウィルスによって、データに暗号が施されている場合 (新設)
    ランサムウェアなどの被害により、お客様のデータが暗号化されてしまっていた場合、個別のデータについて被害に遭っているか否かの判別は行いません。(個人情報に触れるため) データの復元作業 (暗号解読作業) についても、承ることができません。
    お客様のご指示により、該当個所のデータを救出するか、しないかをお決めいただきます。
  • ソフトなどでWindows上のファイルが暗号化されている場合
    お客様側で動作させていた、暗号化を行うプログラムによりデータが処理(暗号化)されている場合は、(可能であれば)暗号化されたままの状態で救出されます。ファイルとして認識もできない状況であれば救出もできません。当店では個別のプログラムで施された暗号について復号処理はいたしません。
  • デバイスに何らかの特別な仕掛けが施されている場合
    主にセキュリティーの観点から、他の機器に接続するとデータが消去される仕組みが備わっている場合、外部から遠隔操作でデータを消去できる仕組みが備わっている場合など、お客様から、これらの仕組みが備わっている事を伺っていない場合で、これらの仕組みが原因で救済ができなかった場合でも、検査費用に相当する金額は頂戴いたします。