Windows10の種類・エディションについて

Windows 10の種類ってどのくらいあるの?

当店のお客様から受けた質問の中で、当店で記録として残しておいた方が良いと判断した事柄について備忘録を作成しています。今回の質問は『Windows 10の種類ってどのくらいあるの?』です。

一般的に入手可能なものと、そうでないものがあります

ここでは、一般消費者の方が目にして入手(購入)可能なものと、専門的な企業・分野で利用されているものも合わせて資料にしています。

まずはメジャーの製品から

通常購入できるものは、プレインストールを合わせて 3種類。(Home/Pro/Sモード)

Windows 10 Home

一般家庭・一般消費者向けに提供される最も基本的な構成のWindows製品。
OS単体としても購入できますし、パソコンにプレインストールされた状態でも販売されています。

Windows 10 Pro

法人や組織で利用されることを想定した構成のWindows製品。
一般家庭などで利用しても不具合はないので、Home相当の機能しか利用されない方にとってはProでも構わないと言えます。
OS単体としても購入できますし、パソコンにプレインストールされた状態でも販売されています。

Windows 10 Sモード

Windows 10 Homeをベースにした特別な状態のOSです。特筆すべきはアプリ(ブログラム)の導入方法で、全てのアプリはMicrosoft Storeからインストールします。言い換えると、ストア経由でしかアプリをインストールできない仕様です。
・店舗販売されているメディアからのインストール
・インターネットからダウンロードした実行ファイルをクリックしてインストール
これらの作業が一切できないことが最大の特徴です。 もともと教育分野に特化して普及させようとしていましたが、現在では方針が修正され一般販売されている製品の一部にも、このOSが初期導入されて販売されています。MicrosoftのSurface製品の一部にも、Sモード搭載のものがありますね。
OS単体としての販売は無く、パソコンにプレインストールされた状態での販売に限定されています。
一回だけの特別なルールとして、SモードからHomeに切り替えることができます。ただしHomeからSモードに戻すことはできません。
くせのある製品なので、『Home/Proと同じだろう』と安易に考えて購入しないよう気をつけてください。Sモードを狙って購入する分には構わないと思います。

Windows 10 Enterprise

比較的大きな組織で用いられる専用のOS。一般売りされておらず契約に基づいて導入される製品(OS)です。

特別な環境で用いる製品・契約

Windows 10 Education

主に教育分野で利用されることを想定した製品。一般売りされておらず契約に基づいて利用する製品。技術ベースは Home となり構成する機能が異なるなど特徴があります。

Windows 10 pro Education

同じく教育分野で利用されることを想定した製品。一般売りされておらず契約に基づいて利用する製品。技術ベースは Pro となり、Education系ライセンスが二種類あるという状況です。

Windows 10 IoT Enterprise

特定の製品に組み込んだ状態で利用されるOS製品。組込向け製品・Windows Embeddedと呼ばれていた製品・サービスが、『IoT edition』と名称を変更して販売されています。
世の中で言うと銀行のATMや両替機、スーパーや百貨店などで利用されている高機能なPOSレジなどでも活躍しているOSです。Windowsっぽい表示ではないので気づかない方も多いと思いますが、このEmbedded系/IoT edition系の製品は沢山稼働し、世の中を支えています。
もちろん一般売りされているものではなく、全て契約に基づいて製品に組み込まれています。ライセンスの形態は、pro ライセンスに IoT editionを組み合わせて契約する必要があると聞いたことがあります。(伝聞なので間違っていたらゴメンナサイ。)

目にする機会があるとすれば、企業などで導入されているシンクライアント端末に導入されているOSは、このIoT editionである場合が多いです。コロナの影響でリモート操作が今後も継続する見通しがある場合は、シンクライアントによる操作が増えることも考えられるため、もっと身近なOSになる可能性を秘めています。