レコーダーに使用中のUSB HDDを接続しないで!

夏休みに突入したせいか、問い合わせ急増中です

『データ復旧』サービス への問い合わせ事例で増加中なのが、こんな問い合わせです。
夏休み突入と何か関連があるんでしょうかね。

パソコンの方で利用していた外付けUSB HDD(ハードディスク)に、レコーダーで番組を録画しようとレコーダーの方へ接続したところ、番組は録画できたのだが、もともと入っていたパソコンで使っていたときのデータが消えてしまった!これは復活できますか?

こんなお問い合わせが増加中です。

結論から申しますと、これは仕様です

パソコンとパソコンの間では、USB HDDをお互いに接続し共用しても、データが消えることは(トラブル発生を除けば) ありませんが、パソコンとレコーダーの間では、世界が違う(仕様が違う)ため、データの温存をせず、初期化したのちに自分のデータを記録し始める仕組みになっています。

ミスが起こる原因を考えてみますと・・・

一度知ってしまえば、そういう仕様(仕組み)なのかと納得するところですが、最近ではご家族でパソコンやレコーダーをシェアして使うことが多いので、結構トラブルの種となる事例があります。
例えば・・・

我が家のレコーダーがUSB HDDにも録画ができると知って試してみたくなった。本格的に録画する時はちゃんと別のものを買うとしても、今回はうまくいくかどうか試してみたかった。そこで家族が所有するUSB HDDを拝借して、録画のテストをしたところ、元々入っていたデータが全部無くなっていて、家族でケンカになった。

パソコンなどでもUSB HDDを使っていて、パソコンのCドライブに空きが少なくなってきたら、外付けにデータを移す経験もしていた。今回もその感覚でレコーダーにあった番組を少し、外付けHDDに預かってもらおうと、他の用途で使っていたHDDに移したところ、そのHDDにあった、元々のデータが消えてしまった。そんなことになるとはまったく思っておらず、大変な事になった。

この手のデータ復旧はやっかいです

復旧成功率が良くない条件になります。元のデータが少なく、録画時間が長い場合、全滅に近い結果も珍しくありません。

これからの季節も起こりがちです

帰省とか、長期不在のある時期は、
長期間の録画をまとめて予約する → 空き容量が足りない → ブルーレイに移動させる時間がない! → そうだ!外付けHDDに録画しよう!という流れになりやすく、それに伴い、使いかけの外付けHDDが被害に遭う可能性が 高くなる訳です。

機会があればご家族にも周知徹底を

パソコンの世界と、レコーダーの世界はまったく別なので、それぞれの世界で使っていたHDDを、異なる世界で兼用するような使い方は絶対にしないでと、お伝え下さい。 事前に知ってさえいれば、確実に防げるトラブルです。