Japanist10 予測変換の履歴を消去する方法(手順)

自分一人で使うには大変便利な機能ですが・・・

日本語入力時において、非常に助けられている機能の一つ『予測変換』『入力予測』などの機能があります。
ひらがなで入力し始めると、過去の入力履歴に基づいて『入力したい語句はこれですか?』と変換後の候補を表示してくれるものです。
良く使う文字列や長い固有名詞などは、最初の数文字を入力するだけで全体を入力することができるので、長文を書く時などは大変ありがたい機能になっています。
パソコンを自分自身で利用する時は大変ありがたい機能なのですが、他の方もこの画面を見る場合、若干まずい場面が生じてきます。

この記事では、富士通が販売している『Japanist10』についてご相談をうけた際の情報を記録しています。比較的珍しいソフトなのでどなたかの参考になれば幸いです。

困るのはパソコンの画面を共有するとき

自身のパソコン画面を、複数の方と見ながら作業や説明をする時や、最近の話題のツールでテレビ会議などを行いながら、だれかのパソコン画面をシェア(共有)する場合など、自分自身の日本語入力の履歴がそのまま表示されてしまうと、まずい場面があります。

Japanist10における、予測変換情報の履歴を消去する方法

予測変換、Japanistでは予測変換情報というものですが、これを自分意外に見せなくする方法は、ふたつ。
・予測変換機能を停止させる。
・予測変換情報を初期化する。
個人的には、動作環境を一時的に変更して、あとで入力環境がおかしくなる方が怖いので、いつもは予測変換情報を初期化する方で対処しています。

方法1 予測変換情報を初期化する方法

辞書ツールキットのプログラムを起動させます。
ツール(T)から、入力予測情報の初期化(Y)を選びます。
選べばすぐに初期化(消去)されます。

→ 何かいつもの語句を入力してみて、予測(候補)が出ないこと確認してください。

方法2 予測変換自体を停止させる方法

動作環境のプログラムを起動させます。
『候補』のタブを開きます。
・『入力予測候補リストを表示する』を【OFF】にします。

→ 何かいつもの語句を入力してみて、予測変換機能が発動しないことを確認してください。

ご相談時の事例は

ちなみに雑談ですが、今回のご相談ではある会社さんとリモートで打ち合わせをしていた時に、自分のパソコン画面を共有する流れになって、文章で補足をしていた時に、うっかりと他社さん(しかもライバル企業)のお名前が出てしまい、気まずい雰囲気になった、ということらしいんです。
(ここで紹介することはお客様に承諾を頂いております。)
出てはまずい語句というのは、人それぞれ違うとは思いますが、慣れない環境や作業を行う時に、こういう失敗をしやすいのではないかと思います。皆様もこのような場面に発展した場合は、ぜひ、入力予測の調整をしておくと良いと思います。
事前に対処しておけば、ウェブ会議中に『ちょっと画面を共有して詳しく説明してよ。』なんて流れになった時でも、うろたえずに済みます。