空き容量が無い、少なくなったと表示された時の注意事項と作業内容

Windows使用中に空き容量が足りないと表示があった時

Windowsには、各ドライブの容量が、全体量の10%を下回ったときに警告を発する機能があります。
これは、Windowsが動作している間、色々な作業データを一時的にドライブに保存 することから、常に作業用の領域が存在するかを確認する機能があります。

Windowsは動いているから、警告は無視して使い続けている。
警告が出始めて使い続けていたら、Windowsの動作がおかしくなった。

このようなトラブルに発展しやすいのも特徴です。
ひどい状況になる前に、ご自身でできそうなことを実施しておくと良いですね。
難しいと思った時は、無理せずに専門のお店に依頼しましょう。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

そもそも今回の作業で勝ち目がなさそうなパソコン

例えば、
・SSD搭載モデルに多い、Cドライブ領域(サイズ)が 128GB未満の環境。
・タブレット技術を採用したPCでeMMC搭載 64GB 程度の容量のもの。
このようにCドライブのサイズが小さく設定されてWindowsが稼働している場合、プログラムを沢山インストールした、iPhone利用などでiTunesでバックアップを取っているなど、すでに Cドライブの空き容量が枯渇している場合、これから不要なデータをそぎ落としても、間に合わない状況にあるパソコンがあります。このような感じのパソコンは、以下に記す作業を行ったとしても、勝ち目がない場合が多いです。まったく別のアプローチを模索する必要があります。特定環境の方向けの情報ですが、あえて最初に書きます。

最初にすること、準備すること

空き容量を作り出す、捻出するにもテクニックが必要です。
間違った方法・順番だと、余計にトラブルが生じます。まずはここにある項目を確認してください。

インターネットから切り離した状態にする

LANケーブル接続なら、ケーブルを外す。WIFI接続なら、WIFIの切断を行います。
これは、空き容量が少ないタイミングで、Windows Updateなどの動作を阻止するのが目的です。
Windows Updateに代表されるアップデート作業には、一時データの格納先が大量に必要です。

年式が古い場合は、データのバックアップから行うこと

Windows 7/8 からアップグレードして、Windows 10で使っている方、中古パソコンで古い年式のものを購入した方、今回の不要なデータを移動させたり、消したりする大仕事をさせる前に大事なデータをバックアップしてください。
仕事がら、この手の作業中にパソコンがおかしくなって、店舗に駆け込まれてくる方が多いので注意喚起として記します。

個人データの整理整頓を始めない

空き容量を捻出するのが目的なはずなのに、個人データに不要なものはないか、重複しているデータがないか調べ始めてしまう方がいます。これらは別の日に行う作業です。空き領域が極端に少ないタイミングで、ご自身の大事なデータを整理整頓するのは危険、ということを意識してください。
やってもOK 大事なデータをバックアップすること。
作業前に、単純なバックアップ作業を実施するのはOKです。

ごみ箱、ダウンロードの中身は最低限チェックする

個人で簡単に確認ができる、ごみ箱やダウンロード・フォルダーは、削除できるものがないか、早めに確認しておいてください。この作業でまとまった空き容量が確保できれば、他の作業が楽に安全に行えます。

作業方法【設定】-【システム】-【記憶域】と進み、【一時ファイル】や【その他】の内容を吟味してください。

誤った作業、危険な作業について

慣れない作業のせいか、何であんなことしてしまったんだろうというトラブルに発展する事例があります。
慣れない作業だからこそ、慎重に確認しながら作業を行ってください。

ウィンドウズ内のシステム関連のデータを消させる時は専用のメニュー・ツールで

手作業で見つけたり、消したりするのはトラブルの元です。これはパソコン上級者にだけ与えられた特別な方法と思っていてください。そうでない利用者は、ウィンドウズが提供する検出メニューや、自動削除ツールを利用することを『基本に』してください。

エクスプローラで直接データの操作をしない(特に削除)

いらないデータを消せばいいんだろう?ということで、エクスプローラーを開き、知らない名前のフォルダーをばっさりと消す、怖いもの知らずな方がいらっしゃいます。これをやるとWindows が動かなくなります。 パソコンに詳しい上級者の方を除き、この方法で知らないデータ・フォルダーの操作を行わないでください。

迷ったら、とりあえず移動させておく

ご家族など複数の方で利用されている場面で多いトラブルですが、ご自身では『こんなデータ、知らないなぁ』とデータを削除してしまい、あとで他の家族の方の大事なデータだった!という事例があります。消す・消さないの二択ではな、消す・消さない・別のハードディスクに移動させる、の三択で考えるように  してください。

不要なデータを見つけたり、削除できる機能の紹介

ご自身で作業が行える自信がある方は、参考にしてください。
この記事で利用しているメニュー・ツールの詳細です。


ここに記載した情報には誤りがない様努めておりますが、万が一情報に誤りがあった場合にはご容赦ください。ここの情報を利用する際はお客様の責任において利用してください。利用されたことによって生じるいかなる不利益も、当方では責任を負いかねます。

記憶域の使用状況を伝えるメニュー

どのフォルダーに大きなデータが詰まっているか?Windowsの判断で、『このあたり、データ量減らせませんか?』と指摘されてきた内容を、吟味しながら作業をするものです。主に個人データや、インストールされたプログラムについて指摘があります。

作業方法【設定】-【システム】-【記憶域】と進み、【一時ファイル】や【その他】の内容を吟味してください。

ウィンドウズの内部にある不要データの検出と消去

Windows側にも、OS自身が使う、もしくは過去に使って『再利用などを目的として取ってある』データがあります。緊急自体なので、再度取得可能なものは、この際、放出してもらうのが有効です。今必要でないデータの一覧を提示してもらえます。

作業方法【スタート】からプログラムを探します。【Windows管理ツール】-【ディスククリーンアップ】を起動します。まずはドライブの選択で、【(C)】が選ばれていることを確認して、【OK】を押します。少し時間がかかって、別の窓が開き、削除するファイル(F)が表示されますので、ここで更に【システムファイルのクリーンアップ(S)】をクリックします。同じようにドライブの選択で、【(C)】が選ばれていることを確認して、【OK】を押します。少し時間がかかって、また別の窓が開きます。削除するファイル(F)が表示された窓が開きますが、一回目よりも多くの項目が対象になっています。各項目に☑がありますので、消去したい項目につけて【OK】を押して、作業が終了したら画面を閉じます。

空き容量を捻出する、作業の流れ

序盤は、数百MB ~ 1GB 程度の空き容量を捻出できるか、この容量を確保するところから始まります。
数十MBしか空きがないような、極限の状態から始まっている場合は、Step.3あたりを先に実施すべきです。

Step.1 ツールを使って、不要なデータを削る
先に記したWindows標準の機能やプログラムを使って、明らかに不要なデータを削除する。空き容量がギリギリで、プログラムが起動しない場合には、ごみ箱アイコンなどを直接クリックする必要もある。

Step.2 インターネット・キャッシュの消去
ブラウザー内に蓄積されている、キャッシュデータを削除できるなら、この作業を実施してみる。
空き容量がまだ厳しい場合は、無理してブラウザーを起動せずに Step.3 から先に実施する。

Step.3 今すぐに必要でない個人データを『移動』させる
重要なデータのバックアップは済んでいるという前提です。データのサイズが大きいフォルダーやファイルを、外部のUSBメモリーや外付けUSB HDD/SSDに移動できないか検討してください。空き容量を作る、作業領域を提供する意味でも、一度移動させられるものがあれば、いったん動かしましょう。

Step.4 不要なプログラムがないか見直します
使っていないプログラムがあれば、アンインストールします。購入当初から付属していたおまけソフトの類は、まっさきに候補に入れるべきです。入れ直しができるかどうか確認しながら最終的な判断をしてください。このプログラムを削除したら、どのくらいの空き容量が稼げるか?確認しながら実施するのがポイントです。

Step.5 Windowsフォルダーが不自然にサイズが大きくないか確認します
Cドライブ直下の Windows フォルダーや、Users フォルダー内、アカウント・フォルダー内にある Appdate フォルダーなどが不自然に大きなサイズになっていないか、検査していく必要があるかもしれません。
赤字で記したステップは、Windows自身を壊す可能性がある作業内容ですので、ご自身のスキルと照らして自身で行うか、業者に相談するか、判断してください。

関連リンク・関連情報

Cドライブの空き容量については、動作するOSによっても差があるようなのですが、おおむね 10GB~20GB の空きが必要とされています。Windows Updateの更新など、安定した動作を希望される方は、この数字を目安に空き容量の管理をしてください。

『今からバックアップをしようと、決めた貴方に贈るアドバイス』🔸
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