Windows10が起動しなくなる事例が意外に多いのです

無償アップグレードでWindows10にされた方、必見です

2016年は、Windows10の無償アップグレード・キャンペーンが行われていたこともあって、(半ば強制的に更新が行われたこともあってか) かなりの方がWindows10に更新して利用されているものと推察しています。
Windows10への更新直後には、更新後の起動に失敗した、気に入らなかったので元のOSに復元しようとしたら回復しなかったとか、勝手に更新され動かなくされてしまったなど、さんざんな状況でした。
更新時にトラブルに見舞われなければ、その後は安泰なのか?
実はそうでもないみたいです。

トラブルも無く、Windows10に移行できた方へ

過去のウィンドウズと大きく異なる点は、以前のWindows Updateのように『更新しますか?』と問い合わせがあり、更新せずに終了などの選択肢が選べなくなったこと。
Windows 10の場合、修正の内容、重要度、変更の規模に関係無く、インストールすべきと判断された時には即時適用となります。(利用者側で調整可能なのは、修正適用後の再起動のタイミングぐらいなものです。)

なので、更新後にWindows10が不調となる場合があります

更新のせいか、はたまた既存のプログラムとの不整合なのか、原因はさまざまですが、更新後にウィンドウズが動かない、エラーコードを表示して停止、など派手なエラーが発生する事例は少なくありません。
こういう事態に備えて、我々利用者が取れる予防方法は、何があるでしょうか?

ご家庭のメインパソコン、業務利用など大事なPCでは予防が必要

ご自身のデータだけでもバックアップしておくことは最低限必要ですが、
ウィンドウズのシステム部分、プリンターやWIFIの設定なども合わせて温存しておきたい場合には、下記に示すようなシステム全体のバックアップがお勧めです。
※無償アップグレード・キャンペーンを使って、Windows10に移行された場合、トラブル・故障のあとに再びアップグレードを行うことはできません。(異なるインストール方法となってしまいます。)
そういう意味でも、現在動作しているシステム全体のバックアップを取っておくことは重要なのです。

パソコン全体のバックアップなら、ディスクイメージ

Cドライブ全体をまるごと複製して、ドライブ(ディスク)のイメージデータとして保存する方法です。
Windows7のころから実装されている機能ですが、紆余曲折あってWindows10で復活した機能です。
ある時点の設定・ソフト・自身のデータがまとめて保存できるので、問題が発生してからウィンドウズを回復するまでの時間が早いという点が挙げられます。
リカバリーディスクによる回復では、プリンターやWIFIなどの設定、インストールしたソフト、自身のデータがない状態で回復されますので、実際にいつもの状況に仕立てるのには時間がかかります。

システムイメージの作成方法

コントロール・パネルを起動して、
【システムとセキュリティ】-【バックアップと復元(windows7)】-【システムイメージの作成】
と進みます。
バックアップ先は、外付けHDDや、USBメモリ、DVDメディアなど選べますが、バックアップの量が多い場合は、事実上の選択肢はHDDかUSBメモリに限定されますが、比較的少ないデータ量、30~50GB 程度であれば、DVDでも何とか可能な感じです。
※DVDにバックアップする場合にはデータの圧縮が働くので、当方で体感した感じでは、DVD1枚で10GB程度のデータが保存できてます。

システム修復ディスクも作成しておいてください

システムの緊急起動に必要なディスクです。PC 1台につき、1枚は作成しておいてください。