Gmailで、このメールにはご注意ください という表示付きメールを受信した時の考察

最近、判定基準が変わった気がしています

Gmailでメールの受信をした時に以下のような黄色いメッセージが付加されてメール本文が表示される事例があります。当方の体感では2022年以降に基準が見直された雰囲気があります。
【例】
官公庁が送信したメールでの事例ですが、2021年にそのメールを受信した時には、今回のようなGoogleからのメッセージが付加されなかったのに、2022年に受信したメールにはGoogleからのメッセージが付加されたような事例。同じ官公庁のシステムから送信されたメッセージで、かつ大規模に利用されているシステムなので、システム側の不具合とは考えにくい。(おそらく現状維持な状態だと想像。もし、システム側の不具合だったら、今頃騒ぎになっていると思うので。

2023年12月発表の内容

この警告メッセージの意味するところ、全貌が見えてきました。
2024年2月から、Gmailに対して送信しているメール送信者に対して、今まで以上の厳しい要件を定義し、それを満たさないメールはgmail利用者側で『スパム扱いにする』など厳しい処置を行う仕様になるようです。
当方のブログで新たな警告メッセージの件をご紹介したのが2022年の2月でしたので、約2年の経過措置を持って本格稼働させていくように見えます。

米Google(グーグル)が2024年2月以降、迷惑メール(なりすましメール)対策を大幅に強化した「メール送信者のガイドライン(Email sender guidelines)」を適用すると発表されました。

我々Gmail利用者が気をつけるべきこと

2024年の2月以降、Gmailの新しい(厳しい)ガイドラインに従ってGoogleメールシステムが動作すると、Googleが定義した新しい要件を満たさないメールが届かない、もしくはスパム判定されてしまう、などの事象が発生するものと推察しています。各種DMやメールマガジンなどが届かなくなっていないかの確認を継続して実施する時期になりそうです。

主にあなたが受信するメールに影響がでる変更となりますので、2024年の2月以降は注意深くチェックしていてください。
受信の頻度が低い事例(メールの相手)の方がトラブルに遭いそうな予想をしています。

最近受信したメールに書かれていた文章

(2022/11) 最近受信したメールの先頭部分に差し込まれる形で表示されています。新しいこの文章の場合はベースが『灰色』です。警告の意味があるんじゃないかと想像していますが、黄色時代と文章が異なります。
また、灰色形式と黄色形式は共存していて、この11月においても両形式の警告付きメールが届いています。何か意味(違い)があるんでしょうね。

※ 実際は【迷惑メールとして報告】の部分がボタン状になっていて押せるようになっています。
→ スパム(迷惑メール)と判断した場合は、明確なスパムとして報告できます。

以前は『黄色』形式の表示だったので、この2022年11月頃を境にして、また基準を見直してきたという感じでしょうかね。
文章も、『確認できませんでした』(黄色)から『認証されていない』(灰色)と断定的な言い方に変わったので、より強い警告に変化したという事なのかもしれません。

迷惑メールフォルダーに振り分けされた事例

似たような文章でしたが、迷惑メールフォルダーに振り分けられていたメールには、配色の異なる文言が付加されていました。

↑上に記した灰色の文章と、下↓で解説している迷惑メールに付加されている文章がミックスされたようなパターンでした。送信の確認がとれず、迷惑メールの可能性が高い場合に付加されているように読み取れます。(2022/12)

受信したメールに書かれていた文章

受信したメールの先頭部分に差し込まれる形で表示されています。この文章の場合はベースが『黄色』です。警告の意味があるんじゃないかと想像しています。

※ 実際は【迷惑メールとして報告】の部分がボタン状になっていて押せるようになっています。
→ スパム(迷惑メール)と判断した場合は、明確なスパムとして報告できます。
※ xxxx.xxxxxx.xx.jp の部分は、実際の差出人のメールアドレス・ドメイン名が記されています。差出人情報は今回の記事において関係ない情報なので伏せ字にしています。

このメッセージの意味するところ

メール送信には、送信時の固有の手続きがあり、セキュリティーの進化と共に色々と改良されています。
知らない第三者があなたの(もしくは誰かの)メールアドレスを騙って送信したメールか?否か?を判断できるような仕組みです。
あなたが送信したメールを『あなた自身で送信したと』認証する仕組みが存在し、プロバイダーやレンタルサーバー会社など、メールサーバーに関係する企業が仕組みとして実装するものです。自社でサーバを構築しているところは、自社で対応する必要があります。

上記のような、セキュリティー向上のためのさまざまな技術があるメール送信の仕組みにおいて、Google Gmailが『この送信方法だと差出人自身が送信したとは言えないんじゃないか?』『まだ、古い仕組みに則ってメール送信をしているんじゃないか?』という疑いをかけている状況と言えます。

現時点では、警告扱いの指摘ですが、(今までのGoogleさんの作法を見ていると) 近い将来、これらの作法が施されていない場合は、より強い警告が付加される可能性を秘めていると感じます。

このような黄色い枠付きメールを受信された場合の対処方法ですが、現状では、
・受信された方が納得されてメールを受け入れる、
・メールを送信した相手に問い合わせる、
・Gmailサポート窓口に判定した経緯を確認する、
など、皆様が納得する方法で折り合いをつける感じになります。

別パターンのメッセージ

こちらに紹介したメッセージは、通常スパム(迷惑メール)判定されているメールに付加されるもので、先に紹介したメッセージとは、レベルが違います。この赤い判定を受けている場合のほとんどは、スパムです。
・Gmailの判断で、スパムとしたもの。
・他のユーザーからの報告で、沢山のスパム判定を食らっているメール。

メールの先頭に差し込まれます。ベースは『赤色』で強い警告を印象づける表示になっています。

※ 【問題ない】のところは、ボタン状になっています。
→ 押すと『安全だったという意見のひとつとして』Googleに送信され蓄積されます。場合によってはこのメールのスパム判定が解除される場合もあります。個人の判断と責任において実施してください。
※ 誤判定を受けているメールもあります。100%ではないことにご注意ください。

関連リンク

LinkGmailヘルプ:Gmail のメールが認証されているかどうかを確認する
今回の黄色い警告メッセージを付加するに至った理由が記されています。
技術的な内容なので、対処方法などはプロバイダや組織のIT部門などに相談する必要があります。

Link迷惑メールのマーク付けとマークの解除
赤色のメッセージに関する補助資料です。
スパムメールについての解説になっています。