Windows8.1には2019を始め、永続版のオフィスはもうインストールできない!

2019年、Windows8.1に新しくWord/Excelを永続的に利用する方法が無くなった

お客様からのご相談を受けて色々なことを調べますが、最近ショッキングだった内容を記録に残します。
Windows8.1のパソコンに、新しくオフィス製品を導入しようとされている方、今までのようにはいかないみたいです。

当店で受けた実際の質問です

お客様からの質問です。

家でWindows8.1のパソコンを使っています。今まではインターネットを使うだけだったので、オフィスが入っていないパソコンを購入したのですが、最近エクセルを使うことになりまして、このパソコンにエクセルを追加したいのですが、費用はどのくらいかかりますか?

オフィス製品 (Word・Excel・PowerPoint)などのソフトをあとから追加するというご相談です。
いつもでしたら、必要に応じて単体製品か、Personal製品、Home&Business製品などのご提案をしていく訳なのですが、今回はいつもと事情が異なってしまいました。

お客様のパソコンには、永続版はインストールできません!

オフィシャルなサイトで条件を確認したところ、下記のようなことが判りました。
まぁ当店でもビックリした訳です。
当店からは以下のような回答をいたしました。
2019年になって、オフィス製品が 2016 から 2019 にバージョンアップいたしました。
最新のオフィス2019では、動作可能OSがWindows 10のみとなってしまい、Windows 8.1へはインストールできなくなりました。
ソフト取り扱いの問屋さんへも確認しましたが、マイクロソフト自身を含めてオフィス2016の提供はしていない(=終息製品)とのことでした。
※ 似たようなトラブルは、2013から2016に移行する際にも発生していて、そのときはダウングレード権を行使させて、古いバージョン利用者のフォローするんだろう、そういう対応を想像していたのですが、今回はまったく方針が違っていました。

さらにマイクロソフトに問い合わせも行いました。

まさかサポート中のOSにオフィスが入れられないなんてあり得ない、何か回避策があるはずだと思い、マイクロソフトサポートに個別の相談として問い合わせました。下記がその回答(要約)です。
マイクロソフト・サポートからの回答

現在、Windows8.1においてオフィス製品をご利用頂くには以下の選択肢しかありません。
個人のお客様の場合、
・Windowsを10にアップグレードして、最新のオフィス製品(永続版)を購入し利用する方法。
ただし、OSのアップグレード費用はお客様の負担。
・Office 365製品をご選択して頂き、利用期間中の費用を払う。
永続版と異なり、一カ月もしくは一年の単位で費用を払う形式。一般的に長期で利用する場合は、費用がかさむ契約方法。永続版が買えないお客様に向けて、取得・維持費用が安くなるとかの救済処置も一切なし。
・最新の永続版を購入してダウングレードする方法もダメです。
個人の方向けの製品にはダウングレード権を付与していないので、そういうご利用方法もご提示できません。
※ 法人のボリュームライセンスなら、ダウングレード権があるそうです。

どうしても永続版を入れたいのだが、もう策は無いのですか?の問いには
個人のお客様の場合、Office 365を購入頂くしか選択肢はありません。とのことでした。

報告をしたお客様は『まさか購入できないとは思っても見なかった』と絶句

お客様がビックリされたお顔は忘れられません。
だって、2019年4月現在、現役バリバリのWindows8.1を使っていて、マイクロソフトで一番有名なオフィスソフトを追加したかっただけなのに、買い切り(永続版)のソフトが買えない(使えない)なんて思いませんものね。

要約すると、個人の方だとOffice 365を購入するしか方法がない

これはマイクロソフトに何回も確認したので間違いないです。
この記事を作成している時期(2019/04)において、永続版を新規に購入してWindows8.1にインストールする方法は残っていません。
ただし、マイクロソフトと提携しているソフトウェア販売会社さんにおいてOffice 2016のダウンロードライセンスが在庫としてある場合、これは正式に購入することが可能であるとの見解も聞きました。
マイクロソフトと提携しているオフィス販売店
マイクロソフトのオンラインショップには在庫はないけれど、提携各社には『残っている可能性はあって、それなら購入しても大丈夫』ということなんでしょう。

今回の事例の結末

お客様はエクセルしか使わないので、Office 365はオーバースペックであること。
長期間使うので費用がかさむ購入方法は選べない。
とのことから、当店が間に入って古いバージョンのソフトウェアを調達し、インストールを実施いたしました。幸い、2016バージョンの在庫が確保できたので良かったです。

色々な角度からご相談や購入のための支援を行います

購入前相談や、導入時の製品選択などソフトウェアに関するご質問や製品の導入支援などを行っています。上記事例のようなご相談は『パソコン何でも相談』🔸 でお受けいたします。