システムイメージ作成中に 0x80780119 発生時に良く遭遇する原因

エラーコードに対する情報の網羅ではなくピンポイントで

当方の経験では、圧倒的にディスクイメージを作成する際に見かけるエラーコード 0x80780119 について、良く経験する事例について簡単にまとめます。
本来このエラーコードは難しい要素もあって、原因の種類や対処方法などのレパートリーが多い情報になっています。この記事ではほんの一部分の事例についてのみを記載しています。多くの事象を網羅した情報源をお探しでしたら、ここよりも網羅された、情報量の多いサイトがありますので、検索してそちらをご覧ください。

エラーコード 0x80780119 について

本エラーコードは、(例えばディスクイメージ作成時に指定した)物理デバイス上の各パーティションの中で、(ディスクイメージ作成ツールが必要としている)空き容量に不足がある区画がひとつでも存在する場合に発生します。どの区画で容量不足を検出したかは、このエラーコード自身では判別がつかないので、利用者自身で判別しなければならないのが面倒なところです。

メディアやドライブの問題ではない事象

用意したメディアや、使用する予定のドライブの問題ではないです。まだそれらを利用する工程に進んでいません。

このエラーコードに遭遇するのが初めてではない方

そのパソコンで0x80780119 が発生したのが初めてではない方で、かつ、ディスクイメージを作成する機会が多い方は、このパソコンでこのエラーを発生させないよう努力するよりも、サードパーティー製のバックアップソフトを用いて、ディスク全体のイメージを採取する方向に舵を切り直すのも有効な手段です。
OS標準の『ディスクイメージ作成機能』は機嫌よく動作する分にはとても優秀なのですが、反面、動作条件が厳しい側面もあって、どんなパソコンででも安定的に動作できるとは限らない機能のように感じています。Microsoft社自身も、Windows10のあるバージョン以降(たしか 1709か1804あたり)で、このディスクイメージ作成機能を『非推奨』扱いに格下げしたようなので、他社製品などと安定して動作する組み合わせを模索した方が幸せになれる方は、模索していった方が良いかもしれません。

当方で経験するもっとも多い環境と改善方法

回復領域の問題

なぜか、回復領域(=Windows回復環境)がこのエラー判定にひっかかることがあります。(新規OSインストール、回復直後でも発生することがありました。) 一時的にWindows回復環境を停止させて、システムイメージを作成することで回避できることが多かったです。(経験談) 手順は、
(a) 回復環境を停止させる
・管理者権限で、コマンドプロンプトを実行
reagentc /disable を実行
(b) システムイメージを作成
かなりの確率で、エラーコード 0x80780119 が出なくなり、いつもの作業が行えます。
(c) 回復環境を元に戻す
・(閉じてしまっていたら)管理者権限で、コマンドプロンプトを実行
reagentc /enable を実行

(d) システム修復ディスクの作成
・回復環境を戻してから実施しないと作成できないと思います。

以上です。当方でもっとも頼りになる対処方法なので追記しました。

BIOS/UEFI問題

このエラーコード 0x80780119 が発生しているパソコンで圧倒的に多い環境は、BIOS/UEFIの設定で、デバイス起動の項目で、UEFIブートモードではなくLegacyブート環境を有効にしている場合で、フォーマットしたデバイスにインストールされていた場合です。Windows 7/8/8.1時代のパソコンに、Windows 10をインストールしている場合も、BIOS/UEFIによっては発生しやすいです。
→簡単な解決方法は、UEFIでインストールすることです。

判別する方法

UEFIモードでインストールされたOSかを判別するには、『ディスクの管理』を開いて、パーティション情報をみることです。パーティションの先頭、第一区画が 50MB と小さい区画になっていた場合は、Legacy環境で、UEFI環境下でインストールしていた場合は、100MB になっています。

OSインストール直後であった場合は

BIOS/UEFIの設定を見直して、UEFIブートモードでOSを起動し、インストール先のHDD/SSDのパーティションを全て削除した上で、自動作成を再度行ってください。今度は第一区画が100MBで生成されるはずです。